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ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

「二人きりのエクスタシーサミット ─ オトナのAV鑑賞会」

イベント・ライブ

 雨宮まみ初のソロイベント「二人きりのエクスタシーサミット ─ オトナのAV鑑賞会」(5/21 渋谷UPLINK FACTORY)に行ってまいりました。満員御礼*1で雨宮人気を思い知りました。本人のトークも、このところサブカル系イベントで場数を踏んでいるからか、グッと落ち着いてツボを押さえたものになっていました。昨年のアダルトエキスポでの講演の不安定さが嘘のようです。一番必要な華もあるし、雨宮はコメンテーター的な立場で、どんどんメジャーなメディアに露出していくといいのではないでしょうか。いや、ホント。

 ところでイベントの内容ですが、雨宮がセレクトしたAVをひたすらノンストップで流し*2ゲストの吉田アミとコメントを入れていくというものでした。「Walking on the Edge〜理系二部学生の駄文スペース〜」に当日のセットリストがあがっていたので、流用させていただきます。

絶頂本番 潮吹きSP 吉沢明歩
新人デビュ→ 天然ボケドル誕生! 水玉レモン
ギリギリ モー●ング娘。MIYU DEBUT 香坂美優
拘束椅子Legend 小澤マリア
アクメの虜 松浦ユキ
その時息子が動いた〜第1回 立川君江
時間よ止まれ! パート5 夏祭りSP
BLACK BABY ZERO Rico
暴走!イヌ型アクメマシーン BOWWOW
あやつり人形SEX
ノーブラサロン NB極上トリートメント
ハードレズビアン肉欲地獄
第3回 D-1クライマックス公開オーディション

 現在のAVの状況を俯瞰するといった感じで、吉沢明歩などの「一般的な」AVから、すこしずつマニアックなものへ展開していくという流れなのですが、途中からいわゆる「バカAV」的なものが連続していってしまうんですね。バカなAV見てみんなで爆笑というノリです。つまりは大坪ケムタ主催のAVイベント「バカAV専門学校」と、ほとんど同じ。
これは少し残念でした。雨宮が以前blogで書いていた「セックスの一番本質的な部分が描かれていて、ド真ん中なメディアなのに、なんでそんな重箱のスミをつつくような『面白いAV』を求めるのかね。その姿勢っていうか視点そのものがもう『面白くない』んじゃないの?」という一文と矛盾しているような気がしました。
このイベントに行った人の感想の書き込みでも多く見られましたが、もっと切実な思いで接するAVという部分を見せて欲しかった。雨宮もゲストの吉田アミも、自分のセックスに対するスタンスをさらけ出さずに、ただ突っ込んで笑っているだけで終わってしまった。そういう面白がり方なら「バカAV専門学校」の方がずっと練り上げられたイベントです。アップリンクファクトリーという場で、ロフトプラスワンとは違う客層に見せたという点にしか意味はなかったような気がします。
ラストに「第3回 D-1クライマックス公開オーディション」を持ってきたところに、雨宮なりの視点を感じたのですが、結局そこでも嘲笑するだけで終わってしまったのは本当に残念でした。個人的には僕が世の中で一番嫌いなAVがこの「D-1クライマックス公開オーディション」です。ここには僕の嫌いなAVの要素がてんこ盛りなんですね。まぁ、それはそれほどこの作品の中に色々な問題や現実が詰まっているというわけなので、語ろうと思えば、いくらでも語れる素材だと思うのですよ。時間の問題もあっただろうけど、これをサラリと流してしまっては意味がないのでは。

 と、批判的なことを書いてみたのですが、考えてみると、ああいう大人数の観客を前にするイベントとしては、ああいう風に「面白がる」しかやり方はないのかなという気もしてきました。ああいう場で、全員が真剣にAV見て欲情するってのは不可能だよなぁ。
 普段でも二人以上でAV見たりすると、ついアラ探しして笑いを取りにいっちゃいますもんね。
 やっぱり人前で真剣に興奮するというのは、非常に難しい。ピンク映画館みたいに、完全に個の観客として参加することが出来るならばありかもしれないけれど。
 AVアイドルファンの集いや、「バカAV専門学校」とは違った切り口のAVイベントというのは果たして可能なのか。雨宮まみならそれが出来ると思うので、期待したいのです。次回はぜひ、もっと切実さが伝わるイベントにして欲しいですね。観客がみんな泣きながら勃起したり濡れ濡れになったりするような。

*1:後から来た大坪ケムタは入場できなかったとか

*2:でもいちいちDVDを入れ替えているから間がずいぶん空くんですけどね。こういう時は事前に編集しておくのだ!(笑)

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