ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

風俗と愛のある生活の時代

 先日、久々に編集者のグッチが事務所に来ました。「日本縦断フーゾクの旅」からみの取材記事ということで、「俺の旅」の木村編集長と日本の風俗と世界の風俗についての対談(実際はグッチも加わっての鼎談)をしたわけですが、その時に数年前にグッチが編集していた「桃クリーム」という雑誌をひっぱり出して、僕がやっていた「風俗と愛のある生活」という連載を読み返したりしました。
 この連載をやっていたのは1996年から98年だから、今から8年も前ですか。写真メインの体験取材モノなんですが、僕が本当に気に入っている女の子だけを取り上げるというのがコンセプトでした。言ってみれば極私的なラブレター。気に入った子がいなかったら、あちこちに自腹で遊びに行ってまで探していたから、赤字になることもしばしば。ま、それくらい気合を入れていた仕事だったわけです。
 今、考えてみれば、私的な視線で風俗を語るという、僕のスタイルが生まれたのはこの連載だったのですね。撮影はグッチがやっていて、終わった後に二人で飯を食うところまで原稿に書くのも、「遊んで、喰う」という僕の風俗ルポの定番スタイルになりました。
 しかし、この頃の僕は本当に風俗漬けでした。あの頃はとにかく風俗が面白かったんですね。風俗業界自体も盛り上がっていて、色んな流行が次々と生まれたりして、目を離せませんでしたね。AFヘルスやら抜きキャバやらの新しい業種、メロン素股だのハケ水車だののバカ風俗プレイ、そしてAVアイドル以上に可愛いフードルたち…。
 実はさっき、ニフティ「グラビアNAVIGATAOR」のコラム用に、かつてのフードルたちのことを書いていたのですが、もうずいぶん前のことなので、当時のフードルの名前が思いだせなくて…。とってあった古い風俗誌などもチェックしたのですが、うーん、まだ他にも有名な子がいたよなぁ、えーと新宿のあのイメクラの…、ああ、店名も思い出せないや、などど苦労しました。
「ウィズ・ユー」の可愛手翔ちゃん、「5ドアーズ」のあいちゃん、「アメリカンクリスタル」のナオちゃん、「くらぶ405」のしずかちゃん、「ワンショット」の静ちゃん、「ルージュ」の玲亜ちゃん、「ブルドック」の神無月聖亜ちゃん、「アーミーガール」の乙姫ちゃん、「元祖パイパン倶楽部」のちかちゃん…。素敵な女の子がいっぱいいました。
 なんか、あのブームのことをまとめておきたい気持ちになりました。まぁ、あの頃働いてた女の子たち自身は、もう触れられたくないかもしれないけど。

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