ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

朝飲みツアー 赤羽・池袋・秋葉原

 都内の呑兵衛なら誰もが憧れる昼飲みの聖地、赤羽「まるます家」。僕も「孤独のグルメ」でその存在を知ってから、ずーっと行きたいと思っておりました。そしてどうせ行くなら開店の朝9時から行ってみたい! 午前中から飲んでダメ人間っぷりを味わいたい! というわけで、行って参りましたよ。渋谷のロックバー「Bar Isshee」のマスターいっしーと特殊翻訳家・柳下毅一郎さんと一緒に赤羽へ! 午前8時に家を出て、開店時間に「まるます家」前にて集合。赤羽駅東口降りて左手の一番街に入ってすぐにドーンとありましたよ、憧れの「まるます家」。「孤独のグルメ」や雑誌やブログで、その店構えはしっかり目に焼き付けてありますからね。おお、これが本物かって感じ。


 9時の開店ですが、もうどんどんお客さんがお店に入っていきますよ。僕らも店に入ります。大きなコの字型のカウンターが二つ。あとテーブル席が四つあります。3人なのでテーブル席に通されました。
 とりあえず生ビール大。それから鯉こくとマグロのブツと牛すじ煮込みと鰻のかぶと焼きとおもち煮おろしを注文。どれもボリュームあり。お雑煮に大根おろしをかけたようなおもち煮おろしも美味しいですね。



 店はあっと言う間に8割方埋まっています。午前9時なのに! 中年〜初老の男性ばかりですが、みんなごく自然に飲んでます。お店の雰囲気が明るいせいか、午前中から飲んでいるという不健康さが微塵もありません。僕らも朝から飲んでいるという罪悪感は無くなっていきます。このテーブル席がまた落ち着いていい感じ。くつろげます。

 突然、お店のおばちゃんが「生き血飲む?」と聞いてきました。スッポンの生き血があるそうです。こういうものはとりあえず飲んでみます。湯飲みになみなみと注がれたそれは、色こそ真っ赤でおどろおどろしいですが、リンゴジュースで割られていて飲みやすいです。つーか、リンゴジュースの味しかしませんでした。中にキモがひとかけら入っていたのでそれも飲み込みます。


 気がつけば11時過ぎ。あっという間に2時間以上も飲んでました。お客はひっきりなしに入ってきます。平日の午前中なのに! ご飯だけ食べている人も多いですね。食べる人も、飲む人も、ごく自然。朝から酒飲んじゃってる〜なんて、特に意識することなく、淡々と飲んでおります。実はこのお店、お酒は3杯までという決まりがあるせいか、泥酔する人はいないそうです。
 いやぁ、いいムードです。店の外は当然のことながら明るく、いい天気。商店街の中なので、普通に買い物客が歩いております。普通の大人は働いている時間です。でも僕らは大変いい気持ちになっております。
 徹夜明けのいっしーが眠くなってきたみたいなので(笑)そろそろお開きにしましょうか。井之頭五郎が食べたうな重や生ゆば刺しも食べたかったけど、それは次回にしよう。きっと僕はまたこの店に来ますよ。
 そしてお会計なのですが、3人で6千円ちょうどでした。安い、というよりも、ぴったり6千円ってあり得るのか? 会計アバウトじゃないですか(笑)。こんなに気持ちよく飲めて一人あたり2千円。素晴らしすぎます。
 ある意味でここは僕の理想の飲み屋だなぁと思いました。メニューといい、雰囲気といい。実は調べたら、うちから赤羽までバスで一本で行けることが判明。ふふふ、今度はバスで行こう。

 さて、大変気持ちよい状況ですが、恐ろしいことにまだお昼前なんですよ。徹夜明けで、今夜もお店でライブがあるいっしーはここで帰宅しましたが、僕と柳下さんは朝〜昼飲みツアーを続行することにします。ああ、ダメ人間。でもこういうことが出来るのが自由業の特権ですからね。
 柳下さんがジュンク堂で資料を見たいというので、埼京線で池袋へ移動。実は池袋にも、昼から飲める有名店があるんです。西口の「ふくろ」です。ここも朝7時から営業しているという飲み屋。こちらも満席。でも、まるます家とはムードはずいぶん違います。朝から飲んでいる負のオーラが充満しているというか、なんかダメ〜な感じ(笑)。お客さんもまるます家に比べると若干がらが悪いかな(笑)。でも、これはこれで正しい大衆居酒屋なんですよね。食べて飲みたいというより、酔っぱらいたい時にはこういう店ですよ。ホッピーと枝豆、焼き餃子などで軽く飲みました。これで二人で二千円。安い。

 んで、ジュンク堂を流してから、今度は僕の用事があるので、秋葉原に移動ですよ。ツアーは、まだ続くのです。池袋から京浜東北線。車内で軽く睡眠。昼から酒の匂いをぷんぷんさせて居眠りしている中年二人。最低ですね(笑)。

 さて秋葉原。まずは僕の野暮用で、SMビデオ専門店の「サンショップ2」に行き、それからちょっと電気街というかオタク街をぶらぶら。さすがにまだ「赤津加」はやってないし、どうしようかと思いつつ裏通りを歩いていたら、「キャンディ・ミルキィのコレクションを見ながらくつろぐ空間 私の部屋がアキバに再現」なんて看板を発見。えー、あのキャンディ・ミルキィさんですか。これは見なければと入場。メイド整体「癒あmaiden」というお店のご休憩所兼待合ラウンジで、なぜかキャンディ・ミルキィ展をやっているのですよ。こわごわと覗いてみると、小部屋の中にありとあらゆるキャンディ・キャンディグッズが山のように展示され、そしてキャンディ・ミルキィさん自ら一点一点解説してくれるのです。入場料900円分の濃厚さは十分にある資料展でありました。

 時刻は4時を少し回ったところ。普通の飲み屋はまだ開いてません。秋葉原でこういう時は、万世だよなぁと万世ビルへ向かいますが、地下のビアホール「呉越同舟」は5時から営業。なので、1Fのカフェ「トリム」に入ります。ここ、ビールが298円で飲めるんですよね。ここでビールを飲みつつ「呉越同舟」が開店するまで待機。いや、別にコーヒー飲んで待ってればいいんですけど、もう今日はダメ人間の日ですから!

 そして5時すぎに地下の「呉越同舟」に移動。ソーセージやら鶏の唐揚げやら万カツサンドをつまみながら、黒ビールを中心にゴクゴク。ここも早い時間だとビールが300円なんですよ。なので、かなり飲んで食べたのに二人で4千円でした。

 
 9時からスタートして19時まで。赤羽、池袋、秋葉原、のべ4軒をめぐって一人あたりトータル5千円ちょっと。なんかすげえ安かったなぁ。楽しかったなぁ。ぜひまたやりたいです、ダメ人間ツアー。

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