「日本初のニューハーフAV」出演者からのお手紙
毎度ながら、すっかり更新サボっちゃっててすいませんです。
先日、美郷りらさんという方からお手紙をいただきました。なんと以前に書いた「日本初のニューハーフAVを発見する」で紹介した「華麗なるゲイの世界を彩るドラマ リラ」の主演の「リラ」さんなのです。
自分の名前を検索していて、偶然あのエントリーを発見したとのことです。
お手紙によると、りらさんは、あのビデオをAVではなく、あくまでもイメージビデオだということで話を受けたとのこと。確かにメインはショーのシーンですし、カラミも擬似であることがわかる、今でいうMUTEKIみたいな感じですもんね。
りらさんの記憶によれば、撮影したのは1982年とのこと。となるとあの作品が発売されたのは1982年、もしくは1983年というところでしょう。いずれにせよ日本初のニューハーフAVであることは間違いないようです(あれがイメージビデオなのか、AVなのかはさておいて)。
拙著『痴女の誕生』でも書きましたが、当時はちょっとしたニューハーフブームで、テレビや週刊誌などでもさかんにニューハーフが取り上げられていました。りらさんも、人気ニューハーフとして(当初はソフトゲイと言われていたとか)多くのテレビ番組や雑誌などに登場したそうです。サザン休止中の桑田佳祐のバックで踊ったこともあったとか!
そして、「日本初のニューハーフAVを発見する」でも書いた下着のモッコリですが、あれはスタッフがハンカチを畳んで下着の中に入れて膨らませたとのこと。りらさんは、その時はタマ無しサオありの状態だったそうですが、ふくらみが足りないと監督が判断したんでしょうね。
こうやって当事者にお話を伺えるというのは、僕のようなアダルトメディア研究者にとっては、大変うれしいことなんですよね。先日も伝説の編集者、櫻木徹郎さんに貴重な話をたくさん聞くチャンスがあり、勉強になりました。
80年代のAV、エロ本の現場の話、もっと聞きたいなぁ……。