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ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

古本ツアー 川崎・横浜編

古本

 とみさわ昭仁柳下毅一郎との三人によるトリオ・ザ・古本のせんべろ古本ツアーを久々に決行しました。
 みんなで古本屋をめぐり、その合間に酒を飲むというこのツアー、2010年の京浜東北線編から始まり、中央線編、東西線編所沢編東武東上線編と来て今回が6回目。前回が2012年8月末だったので、実に約一年ぶりとなります。

 今回狙ったのは川崎・横浜。前回も暑かったけれど今回も暑かった。なんでこんな日に、と思わないでも無いけれど、だからこそビールが美味しく飲めるんだというポジティブ思考で行くのがトリオ・ザ・古本なのであります。
 スタート地点は川崎の丸大ホール。なんと朝8時半からやっているという素敵なお店であります。
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10時の集合時間より少し前に到着すると、おお、既に柳下さんがビールを飲んでるじゃないですか。こういう時だけは時間より早く来るんだから(笑)。
丸大ホールは、定食も食べられる大衆酒場というか、お酒も飲める定食屋というか、そういう感じの大変居心地のよいお店なのですが、午前10時にしてほぼ満席。そしてほぼオッサン、全員飲酒という状態であります。
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 壁にずらりと並んだメニューの短冊の充実度を見れば、この店がいかに素晴らしいかはわかっていただけると思います。
 柳下さんに負けじと僕も中生を注文。肉豆腐と厚揚げ(しまった豆腐でダブっちゃった)で乾杯。あー、午前中飲むビール最高。暑い中を歩って来たから、なお最高。
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 とみさわさんが電車を乗り過ごしたとかで30分ほど遅刻して来たせいもあって、もう一軒目で出来上がり大変いい気持ちになってしまった我々。灼熱の外界に出て行くのは嫌だなぁ、なんて気持ちにもなってしまいましたが、それでは古本ツアーにはなりません。後ろ髪引かれる思いで丸大ホールを後にします。いや、しかし、いいお店だったな。今度ゆっくり来よう。


 さて、まず一軒目は川崎駅前のブックオフ川崎モアーズ店。実はここは、古着も売っていて、なかなかいい品揃えなんですよ。なので、古本ツアーにも関わらず、最初に古着フロア見ちゃったりして。荷物になることを考えて買いませんでしたが(笑)。
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 そして古本フロアも広い広い。品揃え的には普通のブックオフではあるのですが、古本ツアーの際には一軒目ではゲン担ぎにとりあえず一冊は買うことにしているので、いわゆるコンビニ本である「禁断の封印映像」を購入。

 そこから市役所方面に歩いて二軒目はブックスマッキー川崎店。
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店ヅラは、普通の新古書店っぽい感じで期待してなかったんですが、入ってみてびっくりですよ。エロ本コーナーに「昭和エロス」なんて仕切りがあって、掘ってみるとお宝がザクザク。
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おっ、「ニューセルフ」に「ヘッドロック」! 自販機本なんかも充実しています。まぁ、それなりの値付けもされているので、買いまくるというわけには行きませんでしたが、ここで「キングコング1986年3月号」「Chuck」「下着と少女第二集」「アタックVIDEO」とエロ雑誌を4冊購入。
 エロ本以外も、かなりいい品揃えの店らしくて、他の二人も収穫があったようです。これは幸先のいいスタートですな。

 続いて新川通り沿いの「近代書房」へ。
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ああ、いかにも古書店という店ヅラです。ここは以前、川崎南町に取材に来た時にも寄ったことがあったなぁ。文学から美術、漫画と品揃えもいい感じです。エロはやや弱い感じもありますが、ここでは1983年の「平凡パンチ」と1970年の「週刊アンポ」の二冊の週刊誌を購入。
 この少し先にあるのが「朋翔堂」。ビルが改装工事中なので閉まってるかと思いきや、営業中でした。
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 お、これはなかなかエロ本が充実しているじゃないですか。しかも古い雑誌が多いぞ。こういう店に入ると、アドレナリンがドバドバ出ますね。ここでも 「エロスフランケンシュタイン」「旅マン 」「奇譚クラブ 花と蛇 総集編決定版」と3冊購入。「花と蛇 総集編決定版」が600円というのは、かなりお買い得だったのでは。
 いやぁ、川崎、素晴らしいじゃないですか。三人ともホクホクしながらJR京浜東北線で東神奈川駅へ移動。

 横浜のひとつ手前の東神奈川駅。今までの人生の中では降りたことのない駅です。なんでこんなマイナーな駅に行ったかというと、神奈川県古書会館があり、この週末は古本まつりを開催してるからなんですね。と、いってもガレージみたいなところでの小規模な古本市なんですが。
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 エロ本はほとんどなく、個人的にはあまり見るものはなかったんですが、1978年の「ビックリハウスSUPER」を購入。

 さて、そろそろガソリン入れなくちゃねーと言う話になり、駅前にニュータンタンメン本舗があったので、そっちにも惹かれたんですが、古書会館すぐ近くに「生ビール一杯190円」の貼り紙がある中華料理屋があったので、そちらに吸い込まれてしまいました。いや、もう灼熱の中で身体が水分を強烈に欲しがっていたんですよ、一刻の猶予もなく。
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 そんなわけでビールの安さに釣られて入った「清香苑」なんですが、なぜか箸の袋に「スケートリンク 中華料理」と書かれているんですね。
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なんだろうと思ったら、店員のお姉さんが店の奥を指さすじゃないですか。
 そこへ行ってみると、なんとスケートリンクと繋がっている! 
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後でホームページを見てみると「神奈川スケートリンク食事コーナー清香苑で本格中華料理を召し上がりませんか」なんて書いてあります。ここはスケートリンクの食事コーナーだったのか!
 適当に入った割りには、料理も大変美味しく、ビールはいくら飲んでも一杯190円と、天国のような気分でした。
http://instagram.com/p/bdDVJijW_W/
↑クリックすると動きます。

 しかし、いつまでも天国でとどまっているわけにはいかないのが古本ツアー。我々は再び灼熱地獄の中を古本屋目指して歩きまわらなければ行けないのです。
 反町にいい古本屋があるというので、歩いて向かいます。クーラーの効いた店内で大量に摂取したビールの効果も強烈な日差しの中で、あっさりと消えてしまいます。

 途中にまた一軒古本屋を発見。「バックナンバー 神奈川店」です。店頭に「お売り下さい コミック・DVD・ゲーム・CD」と書かれているように、ゲームや漫画中心の新古書店。こういう店にはあまり見るものが無いんだよなぁと思いつつも、つい覗いてしまうのが古本者の性であります。
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 そして、あれ、これは! エロ本コーナーで「ボディプレス」の1985年2月号を発見。僕をエロ業界に誘ったとも言えるこの雑誌のコンプリートを目指して集めているのですが、あと未所蔵が6冊。そのうちの一冊があったのです。こういうことがあるから古本屋めぐりは止められないし、どんな店も見逃せないんですよね。うほほほ。

 そして反町で「ひだ文庫」。7軒目です。
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非常に味わい深い店ヅラですし、気になる本もいくつかあったんですが、値付けや保存状態が微妙な感じだったので購入には至らず。
 反町から東急線に乗り、横浜経由で黄金町へ。ほんの数駅なんですが、冷房の効いた車内が天国のようで、みんな熟睡(笑)。

 そして黄金町。さあ、ここから伊勢崎町にかけては古本屋密集エリアだぞ、と改札を抜けると、駅に併設された「えき缶酒場」なる店を発見。
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「ほほう、缶詰の立ち飲み屋ですか」
「いい感じじゃないですか」
「これから長い道のりになりますしね」

こういう意見はすぐにまとまります。ふらふらと店内に吸い込まれる中年三人。
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 なるほど缶詰が棚いっぱいに並んでます。とりあえず「さんまの梅風味」缶詰とコロッケ(立ち食いそばのトッピング用)をつまみに酎ハイを軽ーくいただきます。
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 さて、ここからガンガン行きますよ。まずは「たけうま書房」。
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飲食店が多数入ったビルの二階に昨年オープンしたばかりの新しいお店で、なかなか小洒落た雰囲気です。でも、そういう店にしては値付けも安めなのは嬉しいところ。サブカル中心の品揃えもいい感じ。
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 ここで精算しようとした柳下さんが声をかけられます。どうやらTwitterで我々の動きは補足されていた模様です(笑)。僕もここで 「今晩は、ホン屋です」「職業。素人ヌード雑誌編集長。」を購入。

9軒目は博文堂書店。
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懐かしい感じの小さな古本屋。この辺りの古本屋らしくエロ本充実。「裏アリス」の創刊号を購入。

 国道16号線に出て「紅葉堂長倉屋書店」。
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いかにもアダルトに強そうな店ヅラです。店内は意外に広く、アダルト以外もなかなか充実してます。ここで、「グロ Vol.1」「黒薔薇夫人」「お柳情炎」購入。

 16号線を曙町方面に向かって歩いて行くと、ポツポツと風俗店が増えてきます。風俗ライターやってた頃はこの辺もちょくちょく来たなぁ。「近未来ファッションヘルス ゴールドムーン」の向かいにあるのが、「メディアガレージ」と「ブックスガレージ」。
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系列店なんでしょうかね。Googleストリートビューで見ると、「ブックスガレージ」は以前は「平成屋書店」という店名だったことがわかります。どちらもAV中心の品揃え。「ブックスガレージ」で「剥かれる」「CALL ME 樹水駿と風俗美女27人」購入。

 16号沿いにもう一軒。「誠和堂書店」です。
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これまた小さなお店でアダルト中心。最近のDVD付き雑誌ばかりかと思いきや、おおって「サスペンスマガジン」創刊号があるじゃないですか。しかもそんなに高くない。これはありがたいと速攻で購入! いやぁ、本当に古本屋は隅々までチェックしないとダメだよなぁ。

 この時点で、購入したのが21冊。バック二つにみっしりと詰まって、重いのなんの。暑さにフラフラな身体には厳しくなって参りましたよ。
 それでも古本ツアーはまだ続きます。16号線から一本入って伊勢佐木モールへ。「川崎書店伊勢佐木モール店」が14軒目。
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品揃えもいい感じの「わかっている古本屋」。それだけに値付けもしっかりしていて、「おっ」と思う本を手に取って値段を見ては「そうですよねぇ」とつぶやくことを繰り返す。隣を見ると柳下さんも同じことを繰り返してた(笑)。

 さらに伊勢佐木モールを進んで15軒目の「なぎさ書房」。
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すいません、もうこの辺になると、頭がボーっとしててよく覚えておりません。

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 伊勢佐木町ブルース歌碑を横目で見ながら、「田辺書店」へ。ここは以前も来たことがあるのですが、もうガチガチに固い本ばかりの古き良き古書店。
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ええ、こういう店も大事なのはわかります。でも、僕は完全にお呼びじゃない感じ。それでも一応店内をまわってしまうのが、古本者なのであります。

 伊勢佐木町のラストを飾るのが「ブックオフ伊勢佐木モール店」。
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4フロアの大型店です。疲れたし、荷物も重くなっているので、もうブックオフにあるような本は買う余裕はないよなぁ、と思いながら4階の雑誌コーナーを見たら、「オレンジ通信」2004年2月号が。あれ、これは……。と慌ててメモをチェック。オレ通の2月号は年間ベスト発表号なので揃えているのですが、2004年は抜けてたのです。その一冊だけが売ってたというのもすごい確率で……。これだから古本屋は(以下略)。
 そしてここで、声をかけられたのがAV監督のみならい君(監督なのにAD時代のみならいという名前をまだ使ってる!)。彼の会社はこのすぐ向かいにあるんですね。僕のTwitterを見て、「あ、見覚えのあるブックオフだ」とやって来たとのこと。Twitter中継をやってると、こういうことはよくあるのです(笑)。

 いよいよ今回の古本ツアーのラストを飾るのは野毛の「天保堂苅部書店」。なんでも神奈川県で一番古い古本屋とのことで、ネットでその味わい深い店ヅラを見ていたので、ぜひ訪れたかったのです。伊勢佐木から野毛まで、疲れた身体を引きずりながら歩き、「天保堂苅部書店」へ。
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うん、これは素晴らしい味わいの古本屋だなぁ。これだよなぁ。買う本は無かったけど(笑)。

 てなわけで、無事に第六回古本ツアー川崎・横浜編は終了。野毛の「もつしげ」で打ち上げです。
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あー、疲れた身体に生ビールが染みるなぁ。桜ユッケと名物塩煮込みもたまらないなぁ……。
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 18軒回ったというのは、今までで最高でしたね。気候のせいもあって、疲労度も過去最高。でも成果もあったなぁ。

 僕の戦利品22冊。合計9855円ナリ。
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 とみさわさんの戦利品。
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 柳下さんの戦利品。
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というわけで、次は少し遠征したいですねぇ。どこへ行こうか、古本ツアー。おすすめのエリアがあったら教えて下さい。

なお、この日の様子をtogetterにもまとめました。
「トリオ・ザ・古本の古本せんべろツアー横浜編」


この日の僕の戦利品は次のエントリーで全部紹介しています。

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