ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

エロスクラップで節電オナニーを!

※2011年3月に書いた原稿です。

 いや、もう本当にこんな原稿書いている場合じゃないんですよ。日本が大変な時に、こんな不謹慎な原稿書いてたらいけませんよ。こんな原稿書いて、貴重な電気を無駄にしちゃいけません! 本当、申し訳ないです。

 というわけで、東京もあの地震以降、節電ムードになっております。店も照明を落としたり、営業時間を短縮したり。我が家だって、極力エアコンを使わないようにしたりして、寒さにブルブルと震える生活をしてますよ!
 そして計画停電というものがあるわけですよ。幸い、僕の自宅も仕事場も、停電しないエリアなんですが、それでもいつ停電がやってくるかわからない。
 電気に頼り切った生活をしていると、こういう時に困るんですよね。テレビも見られないし、やることないから、オナニーでもしようか。あっ、でもDVDもパソコンも使えないじゃん!

 電気に頼ったオナニーライフを送っていると、こういう時に困っちゃうわけですよ。いや、ま、僕は実は基本的に写真&文章派だから、大丈夫なんですけどね。
 とは言っても、最近は僕も、画像も文章もPCのモニター、もしくはiPhoneで見るという電気に頼ったオナニーライフになっちゃっていました。

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やっぱりスマホ、便利ですよねぇ。

 これはいかん。オナニーなんて不謹慎な行為に無駄な電力を使うなんて。いやむしろ、電気がないからオナニーできないなんて、そんな軟弱なことでは立派なオナニストとは言えないでしょう。いつでもどこでも、やりたくなったらできる、そういう心構えでいたいものです。ま、人目があるとこでは、やらないですけどね。

 てなわけで、エロ本オナニーを見直そうかと思ったのですが、ただエロ本を読みながらというのは芸がない。というか、PCやiPhoneでは、自分の好きな画像やテキスト(小説の一部分など)をまとめて見ながらやっているので、通常のエロ本だと、もうちょっと勝手が違っちゃうんですよね。

 そこで思い出したのが、エロスクラップ。みうらじゅんさんがやっているのが有名ですが、官能作家の睦月影郎さんもやっていましたし、実践していた人は多いようです。
 そして、僕もかなり熱心にやってました。高校生くらいからB5ノートにコツコツと、好きな写真や漫画のシーンを貼りつけてベッドの下に隠しておいたりして。ひとり暮らしをするようになってからは、大判のスクラップブックを使ってワイド版にグレードアップ。
 僕の場合は何冊も作るのではなくて、少しづつ貼り替えたりして濃縮した「究極のズリネタ」として練りあげていくスタイル。結局、エロライターになって、結婚もしてからも、しばらく作っていましたね。

 んで、そのエロスクラップを引っ張り出してみたんですよ。そうしたら、これが今でも十分に使えるの。なんだかんだで、僕はエロの趣味があんまり変わってないんですよね。なにしろ今でも一番のズリネタが、小学生の頃に初めて読んだ永井豪のエッチ漫画「イヤハヤ南友」と「けっこう仮面」なんですから。もう30年以上も愛用してるんですよ。当然、エロスクラップにも「イヤハヤ南友」や「けっこう仮面」の絵が貼りつけてあるわけなんですけどね。

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自分の「エロ」の原点を訪れる・浦和の古書店でエロ本漁り

 自分で意識してエロ本を買ったのはいくつからでしょうか? 小学校高学年の時に、「GORO」くらいは買っていたような気がしますが、本気でハードコアなエロ本を買ったのは、中学三年生の時の「SMセレクト」でした。いきなりSM! 我ながらハードコアですね。

 実家からちょっと離れた商店街の小さな小さな本屋でした。本をレジに持って行く勇気が無くて、ずっと他の本を立ち読みして、結局その日は買えなかったなんてこともあったような気がします。純真というか、気が小さかったんですね。
 当時はSM雑誌が人気でたくさん発売されていました。今よりもSMはエロの中でもっとポピュラーな存在で、ハードなエロをみたいと思ったら、SMしかない、という感じでした。

 そのたくさんのSM雑誌の中でも、僕は購入するのは「SMセレクト」一誌に絞っていました。
「SMセレクト」という雑誌は、SM雑誌ブームを巻き起こした老舗にして、最も売れたメジャーなSM雑誌なのです。最盛期には15万部も出ていたというから、驚きますね。今のアサヒ芸能より売れてるんですよ。

 でも、当時の中学生の僕はそんなことは知りませんでした。なぜ「SMセレクト」に狙いを定めたかというと、まずこの雑誌はポケット版といって、いわゆる新書版サイズのコンパクトな判型だったんですね。だから隠しやすい。中学生にとっては、親に見つからないようにするのは最重要課題。しかもSMなんてマニアックな本ですからね、発見されたら大変なことになります。その点、このポケット版は比較的隠しやすいと思ったわけです。

 しかし、当時は他にも同じサイズのSM雑誌はたくさんあったのですが、その中でも「SMセレクト」を選んだのは、裏表紙に理由がありました。他の雑誌は裏表紙にも縛られた女性のヌード写真が掲載されていましたが、「SMセレクト」だけはなぜか普通の映画の広告になっていたんですね。裏返してレジに出せば、SM雑誌だとバレないかもしれない。いや、今思えばそんなのバレバレなわけですが、当時の純真な中学生にとっては、それは大きなアドバンデージだと思ったのですよ。

 てなわけで、僕は大変な逡巡と緊張の後に「SMセレクト」の入手に成功。受験勉強もそっちのけでオナニーしまくったわけです。その時に連載されていた杉村春也先生の「白鳥円舞曲」(文庫化された時は「美姉妹・奴隷生活」に改題)は、未だにココロのナンバーワン官能小説です。

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※その時に買った号(1982年5月号)。後に吉祥寺の古書店で再入手した。
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※その号の裏表紙。カトリーヌ・ドヌーヴ主演の「終電車」。おそらく勝手に掲載していたのでは?

 高校生になると僕もずいぶん厚かましくなりまして、堂々とエロ本屋に出入りしていました。高校はお茶の水だったもので、ビニ本の聖地である神田神保町芳賀書店なんかにも通っていました。
 でも、高校生は貧乏でもありました。高価なエロ本はなかなか買えない。そこで、もっぱら地元の浦和の古本屋で購入していたんですね。神保町の古本屋よりも、相場が安かったもので。
 中でも浦和古書センターという店が一番のお気に入りでした。名前こそ「センター」ですが、古くて狭い店内に古本、古雑誌が山と積まれているという当時の典型的な古本屋でした。そしてエロ本が充実していたのですね。この浦和古書センターで出会った数々のエロ本に魅せられ、僕はその後にエロ業界で働くようになったのでした。

 さて、この浦和古書センターという店、当時から古かったのですが、なんとまだ健在! そして本の山はあれから二十数年で更に蓄積し、すごいことになっているというのです。
 無類の古本好きである友人のとみさわ昭仁さんが、昨年ここを訪れたものの、あまりのすごさに店内に入れなかったと。
 うわぁ、そりゃ行かなくちゃと、同じく古本好きの柳下毅一郎さんと3人で向かったのです。その日はせっかくだからというので、赤羽からひと駅づつ下車して古本屋を巡るという京浜東北線古本ツアーをしたんですね。

その時の模様はこちら。
d.hatena.ne.jp

 そしてゴールとして浦和古書センターに向かったのですが、なんと定休日! 浦和古書センターは、火水木と週に3日も定休日があるんですよ。まぁ、当時の人たちが店主なら、しょうがないですよね。もうかなりの高齢のはずですから。
 てなわけで、その日は浦和古書センターを再訪することは出来ず、ずっと気になっていたのです。いつかは訪れなければ、と。

 ところで、今年、東京三世社という出版社が自主廃業を決めました。東京三世社は、日本のエロ出版社の草分け的存在で、かつては吉行淳之介中村メイコも働いていたといいます。
 実は僕のエロ本デビューも東京三世社でした。1987年に「台風クラブ」という雑誌でファッションヘルスの体験ルポを書きました。当時は僕は別の出版社でアイドル雑誌をつくっていて、アルバイトとしてこっそり書かせてもらったのでした。
 そういう意味でも僕にとって大きな存在の東京三世社ですが、さらにあの「SMセレクト」の版元でもあったのです。
 だから東京三世社廃業のニュースを聞いた時、僕は自分の「エロ本」の原点が失われたような気持ちになりました。
 そして思ったのです。今こそ自分の「エロ本」の聖地を見に行かなければ、と。

 まずはあの商店街の本屋です。全国の書店がものすごいペースで閉店している時代です。あんなに小さい本屋が、残っているはずがない。それはわかっていました。
 京浜東北線南浦和駅を降り、そして徒歩10本ほど。商店街というのもためらわれるような、ちょっと店が集まった程度の小さな通りです。僕が浦和を離れて、すでに25年。ここを訪れるのは初めてです。

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 当時の面影は全然ありませんでした。いや、当時のままの店もあったのでしょうけど、僕の記憶があまりにも薄れていました。そして、その商店街には書店はありませんでした。たぶん、この辺だったと思うけど…、という場所には和菓子屋がありましたが、だいぶ年季の入った店構えでした。本屋は僕が浦和を離れて、そう経たないうちに閉店したのでしょう。

 初めからあきらめていたものの、それでもやっぱり寂しい気持ちになりつつ、僕はその辺りを歩きまわりました。25年の歳月はあまりに長く、記憶の残っている街並みはほとんどありません。
 確かここの角にエロ本の自動販売機があったんだよなぁ。朝とか夜とか、ランニングに行くとか言って家を出て、こっそり買ったんだよなぁ……。などを思い出すも、もちろん自販機が残っているはずもありません。

 僕はとぼとぼと、浦和の浦和古書センターに向かいました。商店街の変わり様を目の当たりにした後だと、本当に浦和古書センターが残っているのかという気持ちになってきます。つい先日、閉まっている店頭は見ているから、間違いなく残っているはずなのですが、妙に不安な気持ちになってしまいます。

 そして、浦和古書センターはありました。「古書」と大きく書かれたホロ屋根は当時と変わりないのですが、開け放たれた扉から見える店内は、確かに蓄積化が進み、すごいことになっています。うわぁ、これはとみさわさんが、入れなかったのもわかるわぁ。

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 人間の身長以上に積み上がった本と雑誌の山がいくつも並び、本棚は完全に隠れています。体を横にしないと店内には進んでいけそうにありません。しかし僕はこの店に来るために浦和に戻ってきたのです。意を決して入ります。
 歴史のある古本屋ならではの独特の匂い。そして時空の入り乱れた本の群れ。昭和初期のものと思われる歌本が最近の雑誌の上に積み重なっています。はっきりいって、ゴミの山にしか見えないでしょう。

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 中央の本棚はかろうじて見ることが出来ます。そうそう、この奥の方の本棚がエロ本コーナーなんだよな。70年代のSM雑誌や「奇譚クラブ」や「あまとりあ」といった60年代以前のエロ本が棚にはズラリと並んでいます。そして手前の通称エサ箱には、最近のDVD付エロ本やアイドル写真集などがたくさん刺してあります。
 僕の欲しい80年代エロ本は残念ながらほとんどありませんでしたが、それでも古いエロ本で面白そうなものを5冊ほど買いました。

まずはこの旅の原点とも言える「SMセレクト」東京三世社)。

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 本当は僕の買った1982年の号が欲しかったんですが、この日は見当たらず1978年8月号を。SM雑誌って、70年代以前のものは意外に見つかるんですが80年代以降があんまり無いんですよね。あんまり価値が無いということなのでしょうか。
 78年の時点で、僕が読んだ82年の号と雑誌の構成はほとんど変わりませんね。巨匠・杉浦則夫先生のSMグラビアに佐伯俊男のイラスト。団鬼六の小説は「鬼ゆり峠」。絵物語に体験ルポ。僕の敬愛する作家、杉村春也先生はまだ登場していないようです。
 ところで僕が「SMセレクト」を買う理由のひとつだった裏表紙は、「女子学生マル秘レポート HOTバイブレーション」という洋物成人映画の広告。

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ありゃ、これじゃ当時の僕は買えなかったな。

「問題SM小説」(コバルト社)1970年11月号。

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ウィキペディアによれば、日本で初めて誌名に「SM」を使った雑誌なんだそうです。でも表紙に「SUSPENSE」「MYSTERY」と言い訳のように書かれているのが面白いですね。内容は、あまりSM色が強くなく、ちょっと変わった官能小説誌という感じ。特集の「SM用語読物辞典」にも「トルコ風呂」「ビデ」なんて、あんまりSMとは関係なさそうな言葉が並んでいるのが象徴的。後にマゾ男性向きの内容に変わっていったそうで、どちらかというとそっちの方を入手できれば面白かったかも。

「Sadism・M」桜桃書房)1979年6号。

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表紙以外カラー無し。内容も実話誌に毛が生えた程度で、お世辞にもSM雑誌としてのクオリティは高くないですね。マゾ男性向けの記事が割と多いあたりが少し珍しいかな。


「Viva! Girl」(鳳苑書房)1972年9月号。

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これはSMではなくヌードグラビアメインの雑誌。横尾忠則ばりのコラージュなど、ポップなデザインが多くて、結構楽しめます。

「面白半分」(面白半分)1978年2月号。

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エロ雑誌ではなく、1972年から1980年まで発行された伝説的なサブカルチャー誌です。吉行淳之介野坂昭如開高健五木寛之藤本義一金子光晴井上ひさし遠藤周作田辺聖子半村良などの人気作家が半年ごとに交代で編集長を務めました。僕の買った号は、最も人気が高かったという筒井康隆が編集長。山下洋輔タモリ眉村卓豊田有恒と執筆陣も豪華。東海林さだお横田順彌のファッショングラビア(!)が掲載されているのがたまりません。

これだけ購入して1800円。いやぁ、やっぱり浦和古書センターは安いです。いや、ま、安いのばかりを狙って買ったということもありますが。

せっかく浦和まで来たのだからと、他の古本屋も3軒ほど回りましたが、戦果なし。それじゃあというので、二駅戻って蕨へ。ここには前回の古本ツアーの時に宝の山だと驚嘆した「N」という名店があるのです。ここでも「平成性風俗考」(久家巧 1995年 三一書房「川嶋のぶ子のビデオフォーカス」(川嶋のぶ子 1983年 秀英書房)「ピンサロジー(萩原彰 1981年 徳間書店「売春許すまじ 松本市トルコ風呂建設反対の記録」(松本女性史の会 1984年 銀河書房)と3000円分購入して、ホクホク顔で帰路についたのであります。

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しかし、古本屋が街からどんどん消えていっております。古いエロ雑誌も一緒に消えています。浦和古書センターでもそうでしたが、70年代以前のエロ雑誌は貴重ということもあって、意外に売っているのですが、80~90年代となると見つけるのが難しくなってきています。僕にとってはやはり80年代が思い入れのあるところ。そんなわけで、ヒマを見つけては、古本屋をめぐって80年代のエロ本を探しているのであります。


※「メンズナウ」2010年10月掲載。

ラブボディとラブホに行く

2010年に「メンズナウ」というサイトに連載していた「安田理央のいい大人」を再録していきます。2014年にサイトが突然消滅してしまったのですが、なかなか面白かった連載なので、眠らせておくのはもったいないと思いまして…。「いい大人」の「いい遊び」をお楽しみ下さいませ。では、まず第一回の「ラブボディとラブホに行く」から。2010年6月に書いた原稿です。

安田理央のいい大人 第1回 ラブボディとラブホに行く

 気がつけば、もう42歳。僕も立派な大人、というかオヤジであります。そりゃ、中学生のムスメまでいるんですからね。いつまでも若いつもりでいちゃいけない。大人としての自覚を持たなくちゃいけないのです。
 しかし、自分でも驚いたのは、この年になってもオナニーしてることですよ。オナニーを覚えた頃には40歳越えても、まだやってるとは想像もつかなかったなぁ。
 でも、そこは大人ですからね。若い奴らと同じようなオナニーをしているわけにはいかないよな、大人らしいオナニーをしなくちゃいけない。
 そこでたどり着いた答えの一つが、リアルなオナニー。そこで、こんなものを買ってしまいました。ラブボディ・aki。

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 akiちゃんのプロフィールは以下の通りです。

名前:アキ
血液型:B型
身長:145cm
スリーサイズ:B69 W52 H78
クラブ:水泳部
趣味:ペットでグリーンイグアナの「モガガドン」とお昼寝。
性格:ツンデレ。小悪魔。ホントは気弱。
すきなもの:
色 白と黒
たべもの さくらんぼ、モンブラン、チョココロネ、りんごジュース
音楽 トランス
映画 怪獣映画、コメディー
嫌いなもの:正義の味方、お説教、牛乳
最近思ってる事:モガガドンをどうしたら巨大化できるのか考え中。

 そして実物はこういう感じです。

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いや、僕、これを初めて見た時にすごい衝撃を受けたんですよ。実は僕、ラブドールとかフィギュアには以前から興味を持ってまして、ラブドール専門誌「アイドロイド」(コアマガジン刊)も愛読してますし、数年前に流行ったラブドールヘルスにも何回も行ってます。

ちなみに1999年に大塚にあった店がコレ。かなり先進的だった。

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2005年に秋葉原にあった店がコレ。この時期、ラブドールデリヘルはいっぱいあったけど、店舗型は意外に少なかった。

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 というようにこれまでに何度もラブドールには挑戦してるんですが、いざやろうと思うと、どうもダメなんですよね。
 見る分にはラブドールって、妙なエロティシズムを感じてて好きなんですが、実際に行為をしようとすると、上手くいかない。どうしても「これは人形なんだ」という意識が捨てられないんですね。リアルな分だけ実物との差異が気になっちゃう。どんなにリアルな3DのCGでも違和感があるのと同じですね。
 その点、ラブボディの、顔も無し、しかも肌は透明という割り切りには驚きました。いっそ顔は無い方が妄想の邪魔にならないのではないかと思ったわけです。
 しかも空気式なので、持ち運びも便利だし、使わないときは畳んでおけば場所も取らない。
 ラブボディは2005年に第一弾の「kumi」が発売されてから爆発的な人気で、空前の売上を記録しているそうです。ネットなどで調べてみると、ラブボディ愛好家がコスプレさせている写真がたくさんアップされています。ボディラインにこだわっているというだけあって、服を着させてみると、かなりいい感じ。幸い僕は撮影用にコスチュームや下着は一杯持ってますからね。
 これならいけるのでは! と思わず通販サイトでポチっといってしまいました。最新作である「aki」と、専用のオナホールのセットであわせて約5千円ナリ。

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これが本体。

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これが専用オナホール。aki専用の「ヴェルサス」という奴ですが、サイズが合えば他のオナホールも入るそうです。

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 さて、問題はakiちゃんとの初体験をどこで行うか。自宅は家族がいるし、事務所にはベッドはありません。床で、というのはあまりにakiちゃんが可哀想。
 そこで、ラブホテルに行くことにしました。大人ですからね。オナニーにもお金をかけちゃうんですよ、大人は!

 とはいえ、さすがに安めのホテルを選びました。2時間3500円。受付のおばちゃんに「一人なんですが」と言ったら「一時間2100円というのもありますよ」とのこと。どんな目的だと思われたんでしょうか。まぁ、さっくりと一時間で済むと思ったので、それでお願いします。

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 安くて古いホテルだからといって、ヘソを曲げたりしないところがakiちゃんのいいところですね。

 さて、いよいよakiちゃんに空気を入れましょうか。

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 そのままだと、ただのビニールシートみたいで、これが本当に女の子になるのか、ちょっと信じられないですね。
 ここで、大きな失敗。膨らませるための空気ポンプも同時に購入したのですが、先端の差し込み口を忘れてきてしまいました。これではポンプが使えません。仕方がないので、直に口で空気を吹き込むしかありません。

 いや、これがしんどいのなんの。息は切れるし、時間はかかるわ。完全に膨らませるまでに、15分くらいかかってしまいましたよ。
 完全に膨らませる前に、オナホールを装着。

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 これがなかなか入らなくて苦労しました。後で調べたところによると、周囲にローションなどを塗って滑りをよくすると入りやすくなるそうです。しかし、このオナホール、かなりリアルな造りでこれだけでも、相当エロいですね。

 なんとかオナホール装着して、さらに膨らませます。

 そしていよいよ完成。

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 確かにこれはスタイルがいいですよ。女体のラインがしっかり再現されてます。akiは、ナイスバディだったそれまでのラブボディシリーズとは違って、スレンダーな少女体型というのが特徴らしいですが、それでもかなり生々しいですね。

 さっそく下着をつけてみましょう。

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 イメージイラストのakiちゃんは、今どきの女の子風ですが、ここはやはり清純な白い下着で。うちにあるブラジャーで一番小さいサイズのA70。B65くらいが一番フィットするらしいですが、これでもぴったりでした。うむ、確かに貧乳少女。

 下着をつけさせると、急に色っぽさがアップするのが不思議です。

 さぁ、セーラー服を着せてみました。

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 うわぁ、なんだ、これ。エロいぞ。頭もないし、突き出た腕も透明なのに、リアルな存在感があります。セーラー服を着た「何か」が、場末のラブホテルのベッドの上に「いる」。いきなり強烈なエロさが漂ってきます。

 胸を触ってみました。

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 布越しに伝わってくる感触。みっしりとした肉の温かみは当然ないのですが、儚げな小さな乳房の曲線は感じられます。妙に興奮します。
 ベッドに押し倒して、胸を揉んでいると、だんだん変な気持ちになってきます。

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「怖くないからね」
なんて言いながら、セーラー服の胸元を開きます。

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 白い可憐なブラジャーが現れます。明らかに透明なビニールに過ぎないのに、エロいのです。なぜか、普通のラブドールよりもエロさを感じますよ。Aカップのブラジャー越しにちいさなおっぱいを揉みます。
 akiちゃんは足を開いて座った姿勢なので寝転がしてスカートをめくると、あらまぁ、大股開き。

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上半身以上に透明なビニール肌が丸見えですが、うむむ、これはエロいぞ。

 そしてショーツ越しに股間に触れます。

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オナホールのプニュプニュした感触が伝わって来ます。ほう、akiちゃん、下付きのようですね。
 そしてショーツをずらして、オナホールを剥き出しに。

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 透明な肢のつけねにいきなり異物のような白いオナホールがあるのは、ちょっと気になりますが、その穴に指を入れてみてびっくり。その感触がリアルなんですよ。
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 まだローションを入れていないのに、ねっとりと指に絡みついてきます。クチュクチュ、指を出し入れしてたら、なんだかえらく興奮してきましたよ。

 これはイケるかも、というか、危ない世界に目覚めてしまうかもしれないと思った瞬間でした。
 でも、ここまでにして、せっかくなので、もう少し他のコスプレも試してみましょう。

 凌辱された後の、セーラー服少女、akiちゃんです。
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 お次も定番のメイド服。肌を覆う面積は広いし、布地がしっかりしているだけに、これはセーラー服以上にリアルです。

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 スカートをめくりあげて、白いショーツが見えると、嬉しい気持ちになるのは、なぜでしょう。

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 これまた胸の感触がいいですね。布地が厚い方がビニール感が薄れて効果的なんです。

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 さて、次のコスチュームに変えようと、脱がしていても、妖しい気持ちになってきます。頭の中に、羞じらうakiちゃんの声と表情が浮かんできます。

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 こんなのも試してみましたが、さすがにちょっとピンと来なかったかな。

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やっぱりある程度、透明ボディを覆っていた方がいいです。

 というわけで、スクール水着

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 これは素晴らしい。ボディラインの美しさが、はっきりとわかります。透明肌の露出面積は広いですが、そこは妄想力でカバー!
 触っても、スク水の感触は大変気持ちがいい。思わず、サワサワと全身を撫で回します。

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 大変エロい気分になってまいりました。今ならイケそうです。押し倒します。ベッドの上で大開脚のスク水少女。

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 akiちゃんのホールにローションを垂らして、よくかき混ぜます。さっき以上にクチュクチュと音を立てて、からみついてくる感触。
いいぞ、これなら、十分いける!

 そして挿入します。もちろんナマです。ゴムつけて、などとうるさいことを言わないのもakiちゃんの嬉しいところですね。

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 正常位にて挿入。akiちゃん、座ってM字型に開いたような脚の形になっているので、それが邪魔になって、体を密着させずらいんですね。膝をグイッと体に押し付けるようにすればいいんですが、なんか壊れてしまいそうで、ちょっと不安。何しろ空気人形なので、体重をかけるのも危険です。

 どうするといいのかなぁと色々と試して見て、結局一番しっくり来るのが、騎乗位でした。akiちゃんを腰の上に載せて、体を上下させるのです。

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 しかし、ううむ。当たり前なんですが、akiちゃんは大変軽いんですね。だから腕で上下に動かすのは楽なんですが、これセックスというよりも、オナホールを動かしているだけという気分なんですよね。すごく大きいケースのオナホールを上下させているような。
 そして、ふとそんなことに気づくと、急速に妄想が冷めてしまうのです。

 おれ、なにやってんだろ。42歳の二人の子持ちのオヤジが……、と。

 一度、そんな気分になってしまうと、もうだめです。シュルシュルとチンコは勢いを失くしてしまいました。
 ああっ、やっぱりダメだ。以前、ラブドールヘルスでもダメだったんですが、どうしても最後までいけないのです。途中まではよかったんだけどなぁ。

 んで、実はakiちゃんから、オナホールを抜き出して、そのまま使ってフィニッシュしたのです。うーん、どうも僕は下手に体が無い方が、オナニーはオナニーとして楽しめるなぁ。ヴェルサス自体はよく出来たオナホールで、中の感触も素晴らしいですから。
 
 そういえば、空気入れるのに時間を食ってしまったからか、メイド服を着せている時点で一時間が過ぎてしまい、結局もう一時間延長することに。延長追加料金は2000円なので、はじめから普通に3500円払ってた方が安かったなぁ、なんてセコいことを考えてしまうのも大人だからです。

 空気を抜くのも、結構時間がかかります。

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 そしてオナホールは使用後はちゃんと洗わないといけませんよ。

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賢者タイムオナホールを洗うのは、ちょっとメランコリックな気分になりますね。

 そんなわけで、akiちゃん、気に入らなかったかというと、そういうわけではないんですね。個人的にはこれで挿入、射精というのは難しいけれど、そのボディを見たり触ったりして楽しむのは十分アリだと。

 なもので、今もメイド服を着せて事務所に座らせております。

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 んで、時々服の上からおっぱいを揉んでセクハラしたりしております。

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我が事務所のセクハラ用メイドさんというわけですね。どんなに過激なセクハラをしても、訴えるとかご馳走しろとか、言わない可愛いメイドさんなのであります。

※「メンズナウ」2010年6月掲載。

なんとこの「ラブボディ・aki」ちゃん、8年経った今でも現行商品なのですよ。

2013年には頭部のついた「新ラブボディ・aki タイプB」ちゃんや

2017年には新作「ラブボディ・ココ」ちゃんも

発売されているのですが、未だに初代「aki」ちゃんの人気は高いようです。
アダルトグッズの世界は進化も早いのに人気商品の寿命が長いんですよね。この辺、興味深いですね。

「理央ちゃん・らむちゃんのフリーライターのゲンバ!!」出演します

今度の水曜日、ネイキッドロフトでの「村田らむプレゼンツゲンバシュギ第17回」に出演します。題して「理央ちゃん・らむちゃんのフリーライターのゲンバ!!」。
(名前だけは)可愛いライター二人が、フリーライターという「仕事の現場」について話します。

僕が出版業界に足を踏み入れたのは31年前(!)の1987年、フリーライターになったのは24年前の1994年。その間にライターの状況がどのように変化したのか、そしてこれからどうなるのか、かなり突っ込んだ話を赤裸々に語っちゃおうかと思っております。ライターとしての年収の推移とか(笑)。

トークショー的なものにはしょっちゅう出演してますが、考えてみたら自分の話をするというのは、結構珍しいんですよね。

ぜひ見に来てやって下さいませ!
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村田らむプレゼンツゲンバシュギ第17回 理央ちゃん・らむちゃんのフリーライターのゲンバ!!
2018年5月23日(水) ネイキッドロフト http://www.loft-prj.co.jp/naked/
OPEN 19:00 / START 19:30

予約・前売\1500 / 当日\2000(飲食別)
※予約は下記【チケット予約】フォームより、
入場は前売→予約の順となります。
※前売券はローソンチケットにて3/17発売!!【Lコード:31628】
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【ゲスト】安田理央
【出演】村田らむ・成宮アイコ

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最強の「小腹満たし」はコンビニゆで玉子

https://www.instagram.com/p/Bi1uWI6Fwwe/
 自由業なので、就業時間は自分次第なわけですが、いちおう20時半終了を目安にしています。20時でも21時でもなく20時半なのは、なぜなのか自分でもわかりませんが、いつの間にかにそんな時刻に決まっていました。仕事が切り上げられる場合は、だいたい20時半で片付けを始めたりします。

 で、そこから自宅まで電車で10分、駅から徒歩で20分。もっと近くの駅もあるのですが、乗換するよりも20分歩いちゃった方がトータルの所要時間は短いので、少し離れた駅を使っております。
 この駅まで20歩いている頃は21時過ぎになってることが多いわけで、まぁ、お腹も空いているのですね。基本的に自宅で夕食を取るんですが、これで帰宅してお風呂に入ったりしてると、実際に食べ始められるのは22時近くになります。こんな時間に食べるのは太る原因だというのはわかっておりますが、まぁ、しょうがない。
 というか、この20分の徒歩の間、けっこうお腹が空いちゃってるんですよ。これで帰宅してもすぐには食べられない。いや、食べてもいいんだけど、食事の前にお風呂に入りたい主義なので。
 なので、駅から自宅までの間にあるコンビニで、何か買って食べながら歩くということをよくやるのです。もう50歳になるのに歩き食いなんて、みっともないと思わないでもないのですが、人通りも少ない夜道でもありますから、まぁ、見逃してやってください。

 で、ここで何を食べるかは、ずっと悩ましい問題でもありました。冬はだいたい肉まんになります。寒い冬の夜道に、あの温かさは何よりの魅力です。逆に蒸し暑い夏はガリガリ君、もしくはチョコモナカジャンボが多いですね。甘いものは苦手なので、あまりアイスも食べないのですが、このふたつだけはなぜか好きなんですよね。
 では春や秋はどうするべきか。あるいは、肉まんやアイスじゃない気分の時はどうするべきか。いつも悩んでいます。コンビニに入って悩みながら一周して、決められずに出てしまって空腹を我慢しながら帰宅、なんてこともよくあります。
 多いのは、フランクフルトとアメリカンドッグ。あとはカレーパン。お腹に軽くズシッと来て、小腹を満たせて、なおかつそれほどヘビーではない。その条件を満たすものというのは結構少ないんですよね。あんまりヘビーだと、その後の夕飯が美味しくなくなってしまう。

 で、最近気づいたのが、ゆで玉子でした。コンビニのお弁当コーナーのだいたい最上段にある、透明の薄いポリエチレンのケースに入ったアレ。これは自分にとって長いこと盲点でした。ゆで玉子自体は好きなのですが、あれをコンビニで買うというのは、あまり考えたことがなかったんですよね。
 しかし、ある時、ふと気づいて食べてみました。殻を割って店頭のゴミ箱に捨ててからじゃないと歩き出せないのはちょっと面倒くさかったのですが。
 いや、これはいいじゃないですか。コンビニのゆで玉子はたいてい味付けなんですが、割と薄味でしつこくはない。そしてボリュームの割にはずっしりとした食べごたえがある。小腹を軽く満たしたいという僕の希望にぴったりのボリューム感なんですよ。

 そして気になるカロリーも一個あたり約150カロリー。フランクフルト320カロリー、アメリカンドッグ260カロリー、カレーパン360カロリー、肉まん250カロリー、チョコモナカジャンボ310カロリーに比べるとだいぶ少ない。ガリガリ君ソーダの69カロリーは別として、この手の「軽く小腹を満たしたい」食べ物の中では、かなりローカロリーです。
 さらに税込みで約70円という安さ! 他のこの手の食べ物の半分以下です。これは嬉しい。以前は玉子は食べ過ぎてはいけないなんて話もありましたが、最近の学説では何個食べても大丈夫ということになったみたいですしね。安心して食べさせていただきますよ。

 まぁ、夜道にゆで玉子食べながら歩いている50歳男性というのは、ちょっと不審者っぽい気がしないでもありませんが、通報されないことを祈りつつ、ここのところ、毎晩コンビニゆで玉子を食べながら帰宅の路についているのであります。単純に美味しいんだよね、コンビニゆで玉子。おかずにも酒のつまみにも合うし、おやつにもなる。もっとみなさん、ゆで玉子のポテンシャルに気づいてほしいと思うのであります、うん。

GALAXY Note8は手帳の代わりになるのか?

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先日、3GSから9年に渡って使い続けてきたiPhoneiOS)に別れを告げて、スマホAndroidにしました。以前から、もうGoogleのサービスがメインだし、パソコンもMacじゃないし、あんまりiPhone使ってるメリットはないよなーとは思っていたんです。なによりも、iTunesがバージョンアップするごとにどんどん使いづらくなっていて、とにかくアレを止めたかったというのもありました。
でも、Androidは使い勝手も色々違うだろうし、これまで購入したアプリも使えなくなるし、面倒くさいかなーなんて思ってたのです。

6sの2年縛りが終わって、さてどうしよう。最近、iPad miniで漫画を読む機会が多くなってきてたんですが、大画面スマホだと結構読めるよ、なんて話も聞いてまして、じゃあ、次はiPhone Plusかなぁなんて思いながら、量販店のスマホコーナーを眺めていたわけです。
で、ふと目に止まったのがGALAXY Note8。現状、最大画面のスマホ。物理ボタンが無く、ほぼ全面が巨大な液晶というインパクト。そして、付属のペンで色々書けるという最大の特色があります。
まぁ、でも次もiPhoneだよな、と思いつつ冷やかし半分でいじって見ると、これがなかなかいい感じ。ペンの書き具合が自然だし、なにより大きい画面は迫力がある。その後にiPhone 8 plusやiPhone Xを見てみると、少し小さく感じます。ちなみにGALAXY Note8が6.3インチでiPhone 8 plusが5.5インチ、iPhone Xが5.8インチ。まぁ、GALAXY Note8は18.5×9とかなり細長い画面なのですが。
この日は一度帰って、色々調べてみました。なかなか評判いいじゃないですか。どうしよう。どんどん欲しくなってきた。

で、翌日に買っちゃいましたよ。もうどうしようもなく欲しくなっちゃったので。しかし、高いですね。定価で約12万円。ノートパソコンが3万円で買える時代に12万円。まぁ、実際は色んな割引を使って半額以下にはなるんですが。

というわけで、20日ほど使ってみました。確かに最初はiOSAndroidの違いに戸惑いましたが、一週間くらいで慣れましたね。データ移行も概ねサービスのCloud化が進んでるので、それほど手間がかかりませんでした。よく使うようなアプリはだいたいAndroidにもあるし。

さて、実はGALAXY Note8を買った一番の理由は、「これは手帳の替わりになるんじゃないか」と考えたからです。ずいぶん前から、スケジュールやデータバンク的な機能はiPhoneに移行させていたんですが、メモやToDoなどはどうしても紙じゃないとダメだったんですよね。ここ3年ほどはRollbahnスリムを愛用しておりました。サイズ的にもちょうどいいし、クリアポケットが5枚も付いているのが超便利。何よりも、リングのところにボールペンが入るのがいいんですよね。
ここのところは、iPhoneとRollbahnの二台(?)持ちというのが定番になっていたわけですが、これを更にGALAXY Note8一台にしてしまおうというわけです。更に言ってしまえば、電子書籍(Dマガジンや漫画など)を読むために常にカバンの中に入れているiPad miniも、GALAXY Note8の大画面なら代用できるんじゃないかと考えたんですよね。
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GALAXY Note8がメモ帳代わりになるんじゃないかと思った一番の理由は、「Screen off memo」という機能。画面オフの状態でも、専用ペン(Sペン)を本体から引っこ抜くと、すぐに画面に書き込めるんですよ。ロック外して、メモアプリ立ち上げて、というステップを踏まないで、すぐにメモが取れる。これは下手したらメモ帳よりも早くメモが取れるじゃないですか。しかもそのメモをロック画面にピン留めすることも出来る。
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またロックを外した通常画面の時でも、Sペンを引っこ抜くと、エアコマンドというSペン用のメニューがすぐ出てくるのも魅力。んで、簡単に画面のキャプチャーが取れて、そこにSペンで書き込みが出来る。これがかなり便利なんですね。
僕はToDoリストで、済んだ項目を赤線で消して行くのが好きなんですが、これがスマホで出来ちゃう。こればっかりは紙の醍醐味だと思ってたのに!(笑)。
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こういう画面に書き込むと、紙にボールペンで書くのより、どうしても文字が大きくなってしまうんですが、その悩みは文字の大きさや間隔を自動で調整してくれる「簡易手描きパッド」という機能で解消。ボールペン書きのような小ささで書き込んでいくことが出来ます。
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ここ数日、それまで常に持ち歩いていたRollbahnをカバンの中に放り込んで、GALAXY Note8一本で過ごしているんですが、なんとかなっています。うん、GALAXY Note8は十分に紙の手帳の代わりになりうるんじゃないでしょうか。

 では、使ってみて、いくつか気がついたことを書いていきます。

●大きい、重い。
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これはやはり気になりますね。GALAXY Note8は163×75×8.6mmで重さは190g。それまで使っていたiPhone6sが138.3×67.1×7.1mm重さ143gだったので、一回りも二回りも大きく重くなった感があります。ちょっと手のひらが痛いくらいの持ちづらさ。そして何よりもズシリとくる重み。寝転がって仰向けで顔の上で見るのが怖くなりますね。たかが50g弱の違いなんだから、すぐに慣れるかなと思ったんですが、未だに「重いなー」という感覚は抜けません。

指紋認証センサーの位置が背後
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GALAXY Note8はロック解除の方法が、指紋認証虹彩認証、顔認証の三種類あり、そのうちの二種類を組み合わせられます。僕は指紋認証虹彩認証を使ってるのですが、一瞬自分の顔が画面に映るのが好きじゃないので、指紋認証がメインです。
 iPhone6sの時はホームボタンが指紋認証センサーになっているので、あまり意識せずにパッとロック解除できたんですが、GALAXY Note8はいつも人指指でセンサーを探す感じ。しかもなかなか認証してくれないことが多くてストレスになります。カメラのレンズの横にあるので、うっかりそっちを触って汚してしまうこともあります。側面にセンサーつけるとかは難しいのかな。

●ケースが無い!

いや、これはすごい実感しましたね。量販店のスマホケース売り場に行ったら、もう8割くらいがiPhone用なんですね。その残りの2割を何種類ものAndroid端末が分け合ってるわけですから、一機種あたりは少ない少ない。特にGALAXYもS8+ばっかりで、Note8はほんのちょっと。2~3種類しか置いてない。これはiPhoneユーザーの時は気がつきませんでしたね。日本はシェア7割がiOSということですが、それ以上にケースのシェアは大きい印象ですね。若い女の子がiPhoneにする理由を「ケースが豊富だから」と答えてたのも、うなずけます。

僕は結局、ネットでImikokoというメーカーのケースを買いました。なんと約500円! iPhoneの時はずっと手帳型を愛用していたのですが、GALAXY Note8のサイズだと更に大きくなってしまって持ちにくいんですよね(実は一度手帳型ケースを買って諦めた)。また、手帳型だとすぐにメモを取れるというメリットに、ワンクッション必要になってしまうのも気になり、背面カバー型にしました。
たまたまなんですが、なんかNintendo Switchのコントローラーみたいだと言われます(笑)。
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あと、Androidだと、おサイフケータイが使えるので、PASMOを入れないで済むので手帳型じゃなくても大丈夫! と思ったら、PASMOおサイフケータイ未対応なんですね。なんか、大人の事情で(笑)。西武線の定期を使っているので、PASMOは必要なのです。でも背面カバー型だと、カードを入れるポケットが無い!
考えた末に、カバーと本体の間に無理やり挟むという方法を編み出しました。カード程度の薄さなら、なんとかなるみたいです。ちょっと改札での反応が悪い時もありますが(笑)。
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と、まぁ、ちょこちょこ気になる点はありますが、かなり気に入ってます、GALAXY Note8。デュアルレンズで望遠が使えるのもいいし、防水ということはお風呂の中でもメモが取れるということじゃないですか!(あんまりやらないけど) 
とにかく、出かける時は、これひとつあれば大丈夫、というのはいいですね。一応Rollbahnはカバンの中には入れておくことにしていますが、出番はずいぶん減ってしまいました。
しかし、実はRollbahnには、メモ以外にも大きな役割があるんですよね。それは収納。クリアポケットが付いているのがRollbahnの魅力のひとつなんですが、僕はここに名刺の予備だの切手だの絆創膏(笑)だのを入れてるんですね。これはさすがにGALAXY Note8では代用できない。
でも、ま、あれか。どうせカバンに入れて持ち歩くんだとすれば、携帯性はあまり考えなくていいから、もっと大判のメモ帳にしてもいいのか。それなら収納力もアップするし、紙に書かなくちゃいけない場合でも、より書きやすいし。RollbahnでもA5とかB5にする手がある。でも、どうせ使うと思って、Rollbahnスリムをたくさん買いためしちゃってるんだよなぁ(笑)。

消費者生活2003年8月

僕が2003年に某携帯サイトに連載していた「消費者生活」という自分が購入した(お金を払った)ものについてのレビューを再録します。
15年前のお買い物日記です。

サマーソニック8月2日 幕張メッセ他 一日券13000円
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 三十歳を過ぎてからめっきり腰が重くなってしまって、ライブの類はあまり行かなくなってしまった。フジロックをはじめとするロックフェスも興味はあるものの面倒くさくて敬遠していた。しかし、今回のサマーソニックはそうはいかない。なにしろあのDEVOが登場するというのだ。80年代にピコピコな思春期をおくった僕らにはDEVOはスーパースターだ。腰が重いなんていってられない。地獄のような暑さの日だったが、幕張くんだりまで出かけた。とはいっても、夕方からの出陣だったあたりが情けないが(笑)。早めの時刻にダットサンズやホット・ホット・ヒートなど見たかったバンドもあったんだけどねぇ。

 会場に到着したのは午後4時。千葉マリンスタジアムではニュー・ファウンド・グローリーが熱演中。メロコアは野外が似合うねぇ、などとビールを飲みながら5曲ほど楽しんでから幕張メッセの屋内ステージをウロウロ。6時過ぎには再びスタジアムに戻り、大好きなジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンにしびれまくるが、いかん、いかん、もうDEVOのステージが始まるではないか。後ろ髪を引かれる思いで、途中退席。幕張メッセ・イベントホールへ。噂には聞いていたが、サマソニはこのステージの移動が実にかったるい。特にスタジアムからメッセへの道が遠い、遠い。何もない道だしねぇ。

 それにしても2003年にしてDEVOかぁ。僕が初めてDEVOを知ったのは「すすめパイレーツ」で、だったっけなぁ。そこそこいっぱいな客席には、僕と同じように年季の入ったファン、そしてポリシックス経由でDEVOを知ったような若いファン。DEVOのトレードマークであるエナジードーム(通称ウンコ帽)をかぶった客も多数。「20年待ってたんだよぉ!」 ふと振り返ると知り合いが叫んでいた(笑)。

 やがてメンバーが登場する。82年の名曲「That's Good」からスタートし「Girl U Want」「Whip it」「Satisfaction」とヒット曲の連発攻撃にファンは失神寸前の盛り上がり。往年のライブと寸分違わぬ完成度の高い演奏。しかしメンバーの老けっぷり、特にボーカルのマークの太りっぷり(チョビヒゲ付!)はすごい。なにしろみんな50代。それで当時のコスチュームとアクション。まるでコント。でも死ぬほどカッコイイ。気を失ってしまいそうな至福の時でありました。ありがとうDEVO。そして、ありがとうサマソニ

●バイオノートZ(ソニー) ヨドバシカメラ新宿西口店にて267540円で購入。
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 キーボードがイカれたりとノートPCの挙動不審な動作が多くなって来た。仕事で使うものだけに、いきなり壊れられちゃうとヤバイ。ちょうど多目の入金があったので、思い切って新しいPCを買うことにした。マルチドライブ付で無線LAN内蔵で、できるだけ小さくて…と条件を絞っていったら、浮かび上がってきたのがソニーのバイオノートZの夏モデルPCG-Z1R/P。
 モバイル用に開発されたCPUシステムCentrino搭載、1,400×1,050ドットのSXGA+表示液晶モニターなど性能的にはかなりヒキが強い。そういえば今使ってるデジカメは二台ともサイバーショットだから、メモリースティックスロットがあるのもメリットじゃん。それになんといっても、いかにもソニーらしい独自のデザインは購買意欲をそそる。両サイドの曲線が渋いし、ノートPCなのにラッチがないってのも面白い。今、使っている(壊れようとしている)NECのノートは、性能的には文句はなかったのだけれど、いかんせん愛想のないデザインで、ついぞ愛着というものが沸かなかったんだよなぁ。毎日使うものだけに、やっぱ重要ですよ、愛着。

 26万円というのは、今どきちょっと高めな気もしたけれど、どう考えてもコレしかないなと惚れ込んで、買ってしまった。第一印象はデカイ。それまでのNECが12.1型XGAモニターだったことに比べると、14.1型SXGA+というのは実に広い。当然、本体もデカくなっているのだが、シャープなデザインのためか、大きくなったために野暮ったくなったという印象はない。
 そして、意外にキーボードのタッチがしっかりしているのも嬉しかった。ノートPCはどうしてもペナペナなキータッチになりがちなのだが、カチカチとしっかり打つことができる。キータッチが悪かったら、先月買ったHappy Hacking Keyboard Lite2をつないで使おうかと思ってたのだが、その必要はなさそう。というか、ノートPCの浅いキーに慣れた僕には、こっちのキーの方が打ちやすい。

 しかし、これはバイオに限らないのだが、無駄にてんこ盛りのプリインストールソフトって、本当に必要なのだろうか? 最低限のソフトだけあれば、あとは自分で買ったりフリーソフトを落としたりする方がいいのでは。とりあえず、プロバイダーのサインアップソフトだけでも無くしてもらえないのか。でも、あれは広告みたいなもんだから、無くすと定価が高くなっちゃったりするのか?

●映画「ポケットモンスター・アドバンスジェネレーション/七夜の願い星ジラーチ」 池袋HUMAXシネマズ4にて入場料1800円
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 ああ、今年はたくさん映画を見ようと思ったのに、やっぱり子供としか映画館に行ってないなぁ(笑)。というわけで、小学一年生の娘と「ポケモン」を見に行く。「ポケモン」人気のピークなんてとっくに過ぎていると思っていたのだが、まだまだ強い。そういえば、先日子供にせがまれて東京駅近くのポケモンセンターというオフィシャルショップに行ったら入場するのに一時間待ちの行列ができていて驚いたっけ。単なるグッズショップなのに一時間待ち! そして今回の映画も人気らしい。

 まずは本編に先駆けて短編の「おどるポケモンひみつ基地」から。ピカチュウニャースが主人公の「可愛らしさ」を前面に出したミュージカル風のコメディだが、これが実に楽しい。昔のディズニー的なスラップスティック。子供たちも大うけで、ギャグのひとつひとつに律儀に爆笑しているのがおかしかった。
 そして休憩もなく、いきなり始まる本編の「七夜の願い星ジラーチ」。千年に一度だけ7日間だけ目覚めるというポケモンという設定からしてキツイ。そのポケモンジラーチの持つ力を狙って悪巧みをする科学者(兼マジシャン)が登場するのだが、千年前の情報を頼りに人生を狂わせているのか、君は! とツッコミを入れたくなってしまった。この男がジラーチを狙う必然性がどうにも薄いのだ。自分の行動が引き起こしてしまったラストの大パニックに「まさか、こんなことになるとは」じゃないだろう、君。そんな行き当たりばったりの人生じゃ、ロクな大人になれないぞ。
 それから物語中で重要な(そうでもないか)役割を果たす子守唄が、どう聞いても子守唄的なメロディじゃない。ひっかかってたら、ラストにかかるエンディングテーマと同じメロディだった。これがいかにも今風のR&B。大人の都合ってやつが透けて見えすぎるんですよ。最近のアニメの唄って、みんなそうだけど。
 そういう意味でも、素直に楽しめる「おどるポケモンひみつ基地」の方がよかった。ナレーションが山田花子というのは、ちょっと大人の都合っぽかったけど、まぁ、それなりにいい味は出してたし。

●「腰痛放浪記 椅子が怖い」(夏樹静子 新潮文庫) 西船橋の書店にて400円で購入。
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 97年に発表された本の文庫化。夏樹静子といえば、「Wの悲劇」などで知られるミステリーの女王だが、93年からの3年間に恐ろしい腰痛に襲われていたという。腰痛というと、持病として悩んでいる人が多いだけに、軽く考えられがちなのだが、彼女を襲ったのは立つ事も寝る事もできないと言う凄まじい痛み。しかし病院でいくら検査しても、重大な疾患は見当たらない。運動不足ではないかと言われて必死に筋肉を鍛えてみても、症状は好転しない。鍼灸治療からカイロ、温熱療法、尾てい骨治療とあらゆる治療法を試みる。霊の供養や、あのタカツキヒカルの手かざしまで受けてみる。しかし、腰痛は治まるどころか、激しさをますばかり。その描写の恐ろしさ。ついには自殺までも考えてしまうのだが、これほどの責め苦の中であれば、それも仕方がないかと、つい同調してしまいそうになる。

 しかし、その原因は肉体的なものではなく、心因性のものだった。これほどの痛みを自分の「心」が作り出したのだという説に、彼女はどうしても納得がいかない。そして治療が始まる…。
 前述の通りに腰痛の痛みのリアルな描写も恐ろしいが、潜在意識がこれほどまでに苦痛をもたらすことがあるという事実も、また恐ろしい。心の持ちよう次第で、こんな地獄が自分に襲いかかってくるかもしれないという事実。それも潜在意識という奴が犯人だとすれば、自分でコントロールすることも難しいのだから。
 僕も定期的に背中に鉄板でも入ったかのごとくに硬くなり、激痛に襲われることがあるのだが、その間は全く集中力が失せ、仕事にならない。しかし、夏樹静子は机に座ることもままならないという状態の中でも(セーブしているとはいえ)、しっかりと仕事をこなしている。それも小説を書くという、もっとも集中力を必要とする仕事を。しかし、その強靭な精神がこの腰痛を引き起こしたという皮肉。その構造もまた恐ろしい。

 あとがきに書かれていた、夏樹静子が造園設計家に聞いたという話。川の水は表面の流れが速くて元気がいいほど、底の方は停滞して水質が悪くなる。一方、自ら攪拌している川は、停滞して汚れがたまることはないのだという。なるほど、と思う。
 それにしても、この本を読んでいると、どんどん自分の腰が重くなっていくような気がしてくる。ああ、なるほど、「心」が痛みを作り出すのは本当なのだなと実感し、ますます痛みが増してくる。こうなったら、もうだめだ。本を閉じても、痛みはどんどん増していくばかり。僕の深層心理よ、勘弁しておくれ。

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