ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

しつこくtumblrの魅力について考える

引き続きtumblrネタですいませんね。もう本当にヤバいですよ。PC向かってればtumblr、PCから離れていればiPod touchでtumbladdict使ってtumblr。仕事はもちろん、本とか全然読めない。あと少しで読み終わる「マンガ論争勃発2」(永山薫 昼間たかし)も、早く読んでレビュー書きたい「アダルトビデオ革命史」藤木TDC)も手をつけられません。

僕の周りでも、tumblr廃人が続出しているわけですが、その一方で全くハマらない人もいるわけですよ。この差は何なんだろう。というより、tumblrのどこが面白くて僕らはこんなにハマっているんだろう?

僕個人でいうと、「面白さを共感しあいたい欲求」なのかなという気がしています。

僕が文章を書いたり、何かを制作する時は、常に読んでくれる人、見てくれる人を意識しています。「わー、面白いなー」と思ってもらいたいんですね。時々は「わかる人だけにわかってもらえればいいよ」なんて思って書く時もありますが、それにしたって何人かには喜んでもらいたい。自分の表現欲求だけで書くことはありません。誰かに何かを伝えたい。面白いよなーと思ってもらいたい。面白さを共感しあいたい。そこが基本なので、自分の表現衝動に突き動かされて制作するアーチストとは根本的には違うんでしょうね。

だからパソコン通信の時代からネットに書くことは大好きでした。雑誌に書く仕事に比べて反応がダイレクトだから。どんなにメジャーな雑誌に書いても「あれ、面白かったです」と言われることはあんまりないんですよね。特に、最近は編集者も原稿に対して感想を言ってくれない人が増えたんで、かなり寂しい。原稿をメールしても、何の反応もないと、「本当に読んでくれてるのかなー」と言う気持ちになります。「今回のは笑いましたー」とか「ちょっとイマイチでしたね」とか一言でもいいから反応してもらえると、すごく嬉しい。これ、たいていのライターが同じだと思うので、ぜひ編集者の人はちょっとでも仕事に対して何らかの反応してあげるようにして下さい。それだけでライターはいい仕事するようになりますよ。ライターなんて、そんな単純な人種ですから。

最近は雑誌の仕事見ましたと言われるより、blog読んでますと言われることの方が増えました。単に僕の雑誌での仕事が減ったということもあるかもしれないけれど(笑)、雑誌というものの影響力が失われている気もします。

誰に読まれているか、どんな風に読まれているかは、常に気になります。だからこのblogでも、しょっちゅうアクセス解析はチェックしています。自分が面白いと思って書いたものが、他人にも面白がられることは、単純に嬉しいんですね。だから、アクセス数を上げるための記事というのは書くつもりはないんです。自分が面白がっていることを、他人にも面白がってもらいたいだけだから。

ずいぶん話が脱線してしまいましたが、僕にとってtumblrの魅力のひとつはその反応が見えやすいことでした。tumblrにはreblogという機能がありまして、これは他人がアップした画像や記事が気に入ったら、自分のページに簡単にクリップできるというシステム。つまり自分がアップした画像や記事が面白いと思われれば、どんどんreblogされていく。それを見た他の人が、またreblogして…という風にtumblrの中で広がっていくのが目に見えるんですね。具体的にいうと、自分のDashboardに、人気の画像や記事は何度も登場してくるんですよ。
僕は割と自分で撮影した画像をアップしたり、他のサイトで見つけた記事をクリップしたりとかやる方なんですが、reblog専門という人も多いようです。でもreblogした人の名前もツリー状に残る(その記事がどんな風にreblogされてきたかの履歴が表示される)ので、「おお、おれのreblogした記事をみんながreblogしてる」という喜びも味わえるわけですよ。まさしく面白さの共感。

tumblrにはTumblarityという数値があって、フォローされたりreblogされたりすると上がっていくというシステムになっています。僕は結構自分で画像をアップしているせいか、5月31日現在Tumblarityが3286、日本での順位は34位という割といい成績になってます。まぁ、この数値を高めていくというのもわかりやすいんでしょうが、僕はそれほどこっちには興味がなくて、自分のDashboardに自分がアップした記事が登場するのを目にする方が嬉しい気持ちになりますね。

もちろん、これは僕が感じるtumblrの魅力であり、多くのユーザーはひたすら画像や記事をreblogしてコレクションしていくところに面白さを感じているようです。そんな多面性も、またtumblrの魅力なんでしょう。

問題は、いくら僕のアップした文章や画像がreblogされても、全然収入にはならないということでしょうか(笑)。でもさー、自分が撮った写真が評価されるのって、嬉しいわけですよ。仕事で撮った画像も、一度誌面を飾ったら、その後は僕のハードディスクの中で埋もれていっちゃうだけだし、実際には使用しなかった画像の方が多いわけだし。自分の「作品」にはどんな形であれ、陽の目を見せてあげたいもんじゃない?

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