海苔のりべん(900円/福島県/B-6)
さて三日目。土曜日はさすがに混んでますね。
そろそろ前半戦のみの駅弁を押さえておかないとな、ということで「お袋の味弁当特集」参加弁でもある、郡山の「海苔のりべん」行ってみました。製造元の福豆屋は、あの「女将のよくばり豚めし」(通称・豚女将)、「ふくのしま 豚の醍醐味」でお馴染みの名店です。
ブースはかなりの行列で、「おっ、人気あるんだな、さすがは豚女将」と思って並んでたんですが、どうも単に手際が悪くて列が出来てしまっているパターンのようです(笑)。もう何年も来てるんだから、そろそろ慣れて欲しいところですね。
さて、この「海苔のりべん」。名前の通りにのり弁です。おかずは塩ジャケ、玉子焼き、煮物、かまぼことオーソドックス。そしてのり弁部は、二段海苔にオカカ、梅干しと、こちらもオーソドックス。
まぁ、とにかく普通ののり弁なわけです。うーん、これで900円か。K点(千円)越えないというのは、昨今の駅弁大会では嬉しいんだけど、それでも普通ののり弁で900円は、ちょっと割高感があるな、なんて思ったわけです、最初は。
でも、食べてみると印象が変わります。あれ、これ、美味くない? というか、すごく美味しいぞ。
まず、海苔、オカカ、昆布が絶妙なんですよね。どうやらオカカは蕎麦だしで乾煎りしてるらしいんですが、ご飯に合ってるんですよ。もうここだけで満足できるほどの旨さ。
そして地味に見えるおかず陣も、すべてきっちりとした仕事で、ひとつひとつ味わい深い。特に鮭はやや塩からいながらも脂が乗ってて、たまらなかったですね。
同じく「お袋の味弁当特集」で取り上げられている「さなえばっちゃんのおこわ弁当」もそうなんですが、オーソドックスな食材をきっちり手を抜かずに仕上げた弁当というのは、豪華弁以上に美味しかったりするんですよ。
ちょっと調べてみたら、漫画「駅弁ひとり旅』の監修なんかもやってるカメラマンの櫻井寛氏も、「マツコの知らない世界」でこの「海苔のりべん」。を究極ののり弁として紹介してたとのこと。なるほど。
13日までの販売なので、ぜひ急いで!