ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

Apple Musicにハマる

 あれほどAWA最高! なんて書いておきながらApple musicがスタートしたら、あっさりと転んでしまいました。ごめんなさい、AWA! iPhoneの一面からAWAのアイコンを後ろの面に下げた時は、本当に心苦しかったよ!

 でも、想像以上によかったんです、Apple music。カバーしている曲が多いというのは最初から期待していたのですが、それ以上にレコメンド機能が素晴らしかったんですね。Apple musicでは「For You」という名称になっていて、iPhoneアプリを立ち上げると、まずこの画面が出てきます。
 Apple musicを登録する時に、好きなジャンルや好きなアーチストの名前を挙げられているものの中からクリックする作業があるんですが、ジャンルも「ロック」とか「歌謡曲」とかずいぶん大雑把だし、出てくるアーチスト名も「コールドプレイ」や「Mongol800」とか、全然聴かないのが出てきちゃって、この中から選べと言われてもなぁという状態でした。こりゃ、あんまりリコメンド機能は期待できないぞ、と思いましたね。
 AWAにも「DISCOVERY」という機能があって、聴取傾向や「Favorite」をつけた情報を元に、好みであろうプレイリストを表示してくれるんですが、一ヶ月ちかく使い倒したのに、オススメしてくるのが「ジョギング中に聴きたい曲集」だの「ドライブでかけたらモテる曲達」「TAYLOR SWIFTベスト8」ですよ。全くもって聴きたくなるプレイリストは出てこない。
 なのでAWAではもっぱらアーチストやアルバム名で検索して聴いたり、自分と趣味が合いそうな人が作ったプレイリストを探しだして聴いてました。結局、「DISCOVERY」で薦められたプレイリストは一度も聴きませんでしたね。

 ところがApple musicの「For You」は、使ったその日のうちから琴線に触れまくりのプレイリストやアルバムを薦めてくるんですよ。
 ああ、これ、気になってたなとか、いつか聴こうと思ってたみたいなアルバムが出てくる。「ジョギング中に聴きたい曲集」なんてフワフワしたセレクトのじゃなくて、「ザ・ジャムに影響を受けたサウンド」みたいに「お、これは聴いてみたいなー」と思うようなプレイリストが出てくる。
 んで、そんなのを片っ端から聴いていると、「じゃあ、次はこんなのどうですか?」と、またいいところを薦めてくる。聴いたりハートマーク(いいね!)を押したデータが蓄積されていくから、どんどんお薦めの精度も上がっていく。
 AWAでは、「こんなのあるかなー」と検索を使いまくって、ライブラリをひたすら掘っていたのですが、Apple musicでは「For You」だけで、ほとんど済んでしまう感じです。
 趣味をわかってくれているお店(レコード屋というより、ロックバーかもしれない)で「安田さん、これどう?」と店主が薦めるがままに聴いていく感じ。もちろんピンポイントで検索することもありますが、もう薦められるのを聴いてるだけで手一杯なんですよ。
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 嬉しい発見もありました。いや、実は僕はずっとソウルが苦手だったんですね。サウンド的には好きなんですが、黒人シンガー特有のソウルフルなボーカルがちょっと暑苦しくて。なので、ニューウェーブバンドのファンクや、ブルー・アイド・ソウルなんかは好きなんですが、ちゃんとしたソウルやR&Bは、ずっと避けてきました。
 でも、映画「ジェームズ・ブラウン」や映画「ジャージー・ボーイズ」(先日見たミュージカル版が、また最高でした!!)以来、JBやフォーシーズンズにどっぷりハマって、その流れで60年代ヒットパレードのプレイリストなんかを聴いたりしてたのですよ。それで、「あれ、ちょっとソウルもいいかもしれない」と思って、ちょいちょい聴いてみたら、これがズッポリとハマってしまいました。ソウルフルなボーカルの魅力もわかってきました。
「ベスト・オブ・ウィルソン・ピケット」やら「はじめてのカーティス・メイフィールド」やら。このへんのプレイリストは初心者にはありがたいですね。次々とソウルの大御所のプレイリストを聴いてます。

 あと、やっぱりずっと苦手だったのがレッド・ツェッペリン。なんだかんだいって、ツェッペリンわかんないとなーとは思ってますし、周りにもツェッペリンファンは多いので、色々薦められて聴いては、やっぱりピンと来なかったりしてたんですが、「For You」にポツンとツェッペリンの「フィジカル・グラフィティ」で出てきたんですね。なぜ、これをおれに薦める? と思いながらも、ふと聴いてみたんですよ。
 そうしたら、あら、悪くないじゃないですか。僕はどうもロバート・プラントの金切り声が苦手なんですが、このアルバムでは割りと抑えめ。曲もリフがグイグイ来る感じで、面白い。へー、と後期ツェッペリンを次々と聴いてみました。まぁ、大好き! とまではいかなかったんですが、苦手意識はだいぶ払拭されました。一番お気に入りの曲が、「Carouselambra」という時点でツェッペリンファンには怒られそうですが(ストーンズでも一番好きな曲は、「Undercover of the Nigh」ですしね……)。

 曲数の多さにばかり注目していたApple musicですが、このレコメンド機能の素晴らしさが一番の魅力じゃないかな、と感じております。ただ、レコメンドがあんまりジャストじゃないと言う人がいるので、そのへんは個人差があるんでしょうけどね。
 僕の場合は、妻や二人の子供も使っているので、無料期間が終わった後はファミリープラン1480円で利用する予定。一ヶ月1480円で4人が使い放題なんて、本当に安くてすいませんという気持ですよ。
 子供なんかには、このレコメンド機能の充実はすごくいいガイドさんになってくれるんじゃないかなと思っております。

 やっぱり定額配信は、音楽業界にとっても、プラスになるんじゃないかな。少なくとも、僕はこれからソウルのCDも買うようになるわけで……。

ちなみに、この12日間、僕がApple musicで聴いたアルバム、プレイリスト一覧です。メモ取り忘れたのもありそうだけど。履歴機能がもっとちゃんとしてくれるといいのになぁ。

アルバム

Jimi Hendrix「Are You Experienced」
Jimi Hendrix「Axis: Bold as Love」
Brinsley Schwarz「The New Favourites of Brinsley Schwarz」
Dr Feelgood「Down By the Jetty」
The Untouchables「Greatest&Lastest:Ghetto Stout」
Brian Eno「Here Come the Warm Jets」
Funkadelic「Maggot brian」
Broadcast「The Noise Made By People」
Dexys Midnight Runners「Searching For the Young Soul Rebels」
Led Zeppelin「Physical Graffiti」
Led Zeppelin「In Through the Out Door」
Led Zeppelin「Presence」
Otis Redding 「Otis Blue 」
THE Specials「More Specials」
THE HIT PARADE「with love from...」
KONK「Live at CBGB Nov.6 1981」
Jah Wobble & Keith Levene「Yin & Yang」
Kid Creole & The Coconuts「Tropical Gangsters (Remastered)」
The Woodentops「Granular Tales」
The Woodentops「Live Hypnobeat Live」

プレイリスト

「はじめてのカメオ」
「ベスト オブ ドミノ・レコーズ」
「フィッシュが影響を受けたサウンド」
「intro to The Fall」
ザ・ジャムに影響を受けたサウンド」
「Under Cover:Caetano Veloso
「ロッカーによるレゲエソング」
「はじめての ザ・ストロークス
「はじめてのベック」
「R&Bヒッツ:1977年」
「A Sunday Drive」
「パーティ・ライク・イッツ・1969」
「ベスト・オブ・ウィルソン・ピケット
「はじめてのカーティス・メイフィールド
「The Temptations: The 1960s」
「トーキング・へッズ が影響をうけたサウンド」
「はじめてのマービン・ゲイ

他の人の「For You」ではどんなアルバムやプレイリストを薦めているのか、知りたくなりますよね。


間違いなく、ここ数年で一番音楽聴いてます。
音楽聴くのがすごく楽しい。
 

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