ダリブロ 安田理央Blog

フリーライター安田理央のBlogです。

さなえばっちゃんのおこわ弁当(1280円/岩手県/D-6)

 前半戦のみ出店で目をつけてた駅弁はあらかた買えたかな、と思ってたんですが、うっかりしてました。「さなえばっちゃんのおこわ弁当」も前半までじゃないですか!
 昨年も(僕らの間で)大評判となった駅弁なんです。やばい、どうしよう。前半最終日は5時で閉場しちゃう。間に合うか? でも友人が事前に買っておいてくれて、なんとか入手することが出来ました。持つべきものは駅弁仲間。
 その日は夜に映画「Denki Groove The Movie? ~石野卓球ピエール瀧」を観に行く予定だったので、ネットカフェに入って個室で食べることにしました。
https://www.instagram.com/p/BAea-FqjWw6/

 鮭の塩焼きにホタテの照り焼き、そして煮物とおこわという地味極まりない駅弁です。パっと見ると、これで1280円って高いんじゃない? とすら思います。でも一口食べればわかります。おかずのひとつひとつまで手を抜かない美味しさ。そしてそれ自体がおかずみたいに美味しいおこわ。
 派手なおかずは無いけれど、きちんと作ればきちんと美味しい。そういう駅弁のひとつの理想の形がここにあるんですよね。
 駅弁の良心とまで言いたくなります。駅弁大会には、必ず「さなえばっちゃんのおこわ弁当」があって欲しい。そう思います。
 いや、しかしうっかりしてました。これで食べ損なってたら、一年間後悔するところだった!

ほっかぶり寿司三品盛り(1280円/北海道/B-6)

 えーと、実は昨日、問題の滊車辨當を食べているのですが、あれはネタバレ駅弁なので(笑)、レビューは会期後に公開したいと思います。
https://www.instagram.com/p/BAdoTNjDWzK/

 さて、僕が京王駅弁大会で歴代で一番食べてる駅弁といったら、まぁ、これですね、ほっかぶり寿司。酢漬けにしたイワシの上に甘酢漬けの薄切り大根をのせたお寿司なんですが、爽やかな酸味と大根のサクサクした歯ざわりが美味いのなんの。見ればつい食べたくなっちゃうお寿司なんですよ。京王駅弁大会でも寿司弁当は多いけど、毎回買いたくなるというのは、このほっかぶり寿司だけですね。

 今年は前半のみの出店ということなので、前半最終日の今日、慌てて購入。いわしだけじゃなく、さばのほっかぶりや、炙りサンマ、サーモンなどの詰め合わせもあって、いつも悩むのですが、今日は、いわしとさばのほっかぶり+づけサンマ+炙りサンマの組み合わせにしました。サーモンも美味しいから悩むところなんですけどねぇ、ホント。

 ああ、これこれ。これですよ。口に入れると思い出す、あの味。炙りサンマの香ばしい甘みやづけサンマの鮮烈さもいいけれど、やっぱりいわし&さばのほっかぶりの爽やかな味わいですよ。さばの方は脂が強い分をシソを巻くことでカバー。これがまた美味いんだ。
 あー、毎年、ほっかぶり寿司が食べられるうれしさよ。
 カニだのウニだのイクラだの華やかな食材が目白押しの北海道ですけどね、一番美味しい駅弁はこれだと断言しますね、僕は。

 さて、後半戦もがんばりましょう。

ながさき鯨すき弁当(1296円/長崎県/A-5)

 毎年買ってる大好きな「ながさき鯨カツ弁当」ですが、今年は「ながさき鯨すき弁当」も売っているということで、こっちを買ってみました。
https://www.instagram.com/p/BAYlx2ZjW30/
 メインの鯨すき焼きに加えて、鯨カツ、鯨竜田揚げも乗っているというのがお得感あるんですよね。
 すき焼きは甘辛のタレで煮こんであり、柔らかいですね。玉ねぎとしらたきも入っていて、すき焼き感あります。
 竜田揚げも、給食で鯨のかりん揚げがよく出ていた世代としては懐かしい味です。
 しかし、しかし! 一切れ乗っている鯨カツが、やっぱり美味しい。もっと食べたいという気持ちになります。
 ああ、いつもの「鯨カツ弁当」にしておけばよかった……というのが正直な気持ち。いや、横で売っていた鯨カツのバラ売りを一枚トッピングしておく手もあったな。
 まぁ、とにかく鯨カツが美味いんですよ、ホント。

 ところで、店員さんがしつこいくらいに「温めずにそのままお召し上がり下さい」と言ってたんですが、温めると臭みが出ちゃうのかな? もちろんちゃんとそのまま食べましたよ。

から揚げ鶏めし弁当(650円/秋田県/A-3)

 チラシを入手して今年のラインナップを見た時に、気になったのがK点(千円)以下の駅弁が意外に目についたことです。ここ数年で、駅弁の値段がどんどん上がり、ちょっと前まではK点を基準に高いとか安いとか言ってたんですが、今は1200円くらいでしょうか。それが今年は900円の「海苔のりべん」や750円の「桜島灰干し弁当」などK点以下の新登場弁当が充実してるんですね。中でも驚いたのが、この「から揚げ鶏めし弁当」。なんと650円。あの「いかめし」と同じ値段です。
 しかも「いかめし」は、やはりサブ弁ですが、この「から揚げ鶏めし弁当」は堂々たるメイン弁。650円といったら、コンビニの弁当並の値段じゃないですか。気にならないわけがありません。
https://www.instagram.com/p/BAV7y3-jWyr/

 製造元の花善さんは、60年以上の歴史を持つ普及の名作「鶏めし弁当」で知られる会社です。そこの新作とくれば、味の方は保証済みと言ってもいいですね。
 鶏のから揚げは二種類。白髪ネギがトッピングされたから揚げ2個と、骨付き手羽先から揚げが1個。骨付きは、いわゆるチューリップと呼ばれる骨を露出させた形状で、柚子コショウの味が付いてます。こちらはピリ辛味で、普通のから揚げの方には甘辛い秘伝のタレをかけた食べると、味わいにも変化があって楽しいですね。
「鶏めし弁当」と同じだと思われる鶏めしは、鶏肉の煮汁で炊きあげてそぼろ玉子を載せたもの。懐かしい甘さがあります。
 ここでいいアクセントになるのが、筍の漬物。なんとネギ塩風味なんですね。つまりピリ辛。こちらも甘さとピリ辛の対比を楽しめるわけですよ。
 いや、これで650円というのは、コストパフォーマンス的に最強じゃないですか? 安くても美味い駅弁がここにある!

 実は花善の若社長さんにお話を伺える機会があったんですが、650円という値段は「いかめし」にぶつけたとのこと。やる気満々ですな!
 駅弁は高いからなー、なんて言ってる人には、問答無用でこれをオススメしたいです。ちなみに一緒に販売されている名作「鶏めし弁当」も880円とK点以内。素晴らしい!

 13日までの販売です。急げ!

海苔のりべん(900円/福島県/B-6)

さて三日目。土曜日はさすがに混んでますね。
そろそろ前半戦のみの駅弁を押さえておかないとな、ということで「お袋の味弁当特集」参加弁でもある、郡山の「海苔のりべん」行ってみました。製造元の福豆屋は、あの「女将のよくばり豚めし」(通称・豚女将)、「ふくのしま 豚の醍醐味」でお馴染みの名店です。
 ブースはかなりの行列で、「おっ、人気あるんだな、さすがは豚女将」と思って並んでたんですが、どうも単に手際が悪くて列が出来てしまっているパターンのようです(笑)。もう何年も来てるんだから、そろそろ慣れて欲しいところですね。
https://www.instagram.com/p/BATaY8mjW40/

 さて、この「海苔のりべん」。名前の通りにのり弁です。おかずは塩ジャケ、玉子焼き、煮物、かまぼことオーソドックス。そしてのり弁部は、二段海苔にオカカ、梅干しと、こちらもオーソドックス。
 まぁ、とにかく普通ののり弁なわけです。うーん、これで900円か。K点(千円)越えないというのは、昨今の駅弁大会では嬉しいんだけど、それでも普通ののり弁で900円は、ちょっと割高感があるな、なんて思ったわけです、最初は。
 でも、食べてみると印象が変わります。あれ、これ、美味くない? というか、すごく美味しいぞ。
 まず、海苔、オカカ、昆布が絶妙なんですよね。どうやらオカカは蕎麦だしで乾煎りしてるらしいんですが、ご飯に合ってるんですよ。もうここだけで満足できるほどの旨さ。
 そして地味に見えるおかず陣も、すべてきっちりとした仕事で、ひとつひとつ味わい深い。特に鮭はやや塩からいながらも脂が乗ってて、たまらなかったですね。

 同じく「お袋の味弁当特集」で取り上げられている「さなえばっちゃんのおこわ弁当」もそうなんですが、オーソドックスな食材をきっちり手を抜かずに仕上げた弁当というのは、豪華弁以上に美味しかったりするんですよ。

 ちょっと調べてみたら、漫画「駅弁ひとり旅』の監修なんかもやってるカメラマンの櫻井寛氏も、「マツコの知らない世界」でこの「海苔のりべん」。を究極ののり弁として紹介してたとのこと。なるほど。
 
 13日までの販売なので、ぜひ急いで!

山海三昧(1296円/大分県/A-0)

 二日目です。初日は実演しか見ていなかったので、輸送を攻めます。開場直後でも、輸送ブースへの入場列が階段まで伸びてました。まぁ、それでも列の消化が早かったので、それほど待たずに買えたのですが。

 輸送一発目に選んだのは、チラシで目をつけていた大分県大分駅の「山海三昧」であります。「三昧」っていいですよね。今回は他にも「わくわく富山三昧」「名古屋コーチン三昧」なんてのもあります。「品川貝づくし」の「づくし」ってのもいいなぁ。夢がありますよね。

 さて、この「山海三昧」、平成27年JR九州駅弁大会で、見事グランプリを獲得している名弁なのであります。
https://www.instagram.com/p/BAQyTxkDW9T/
 だって、見てくださいよ。一応、寿司弁当なんですが、焼き鯖、海老、鯛という海の幸に加え、湯布院牛のあぶりに、椎茸のバター焼き、そして鶏天という山の幸をお寿司にしちゃってます。幻の牛肉と呼ばれる貴重な由布院牛のにぎりなんて三カンもあるんですよ! 
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さらに鯛の押し寿司などは、海老やキュウリ、玉子焼きを巻き込んでいるという凝りよう。柚子コショウの小袋も入っていて、これを牛にぎりにつけると、もう、たまらないですよ! 
 そして海老や鶏団子、さつまいも、白身魚フライとサブのおかずもバッチリ!(個人的にはししとうの天ぷらは苦手なんですが……)。
 ひとつひとつ、「これはどんな味なんだろう」というワクワク感があり、その期待は裏切られることもありません。

 いや、二日目から、すごい駅弁引き当てちゃったなー。

台鉄パイコー弁当 記念ステンレス容器・巾着袋付(2200円/台湾 台北駅/C-3)

 2003年、2004年に登場し、大人気だった台湾の駅弁が復活! あの時も瞬殺だったし、今回は午前8時半から整理券配布というシステムなので、これは入手困難だろうなぁ、と半ばあきらめていたのですが、行ってみると楽勝で整理券がもらえました。おお、ラッキー。でもきっとこれから人気が出てくると思いますよ。

 さて、この「台鉄パイコー弁当」、弁当単品だと1000円ですが、記念ステンレス容器と巾着袋が付くと2200円。容器と巾着袋が1200円というのは、高いのか安いのかはともかく、限定記念品には弱いですからね、当然セットの方を購入しました。
 でも、弁当はステンレス容器に入ってるわけじゃなくて、別添えなんですね。なんかそれはちょっと興ざめ。
https://www.instagram.com/p/BAOgpHXjWyR/

 というわけで、弁当をステンレス容器に入れて食べてみました(笑)。

https://www.instagram.com/p/BAOiI24jW0R/

 注意書きに「小物入等にご利用下さい。食品用の容器としてご使用される場合には、充分に洗浄の上に乾燥させて下さい」と、熱湯消毒のやり方まで書いてあったので、ちゃんとそれ通りに洗浄してから、弁当の中身をステンレス容器に移しましたよ。

 ドテっと大きなパイコー(揚げ豚肉)とさつま揚げと煮玉子、刻んだ漬物というシンプルかつインパクトのあるオカズ構成。こんな大胆な駅弁は日本だとなかなか無いですね。異国情緒たっぷりだ!
 そして主役のパイコー。カツ丼風にツユで煮てあるんですが、やはり八角風味がして、いかにも台湾、という味。さらにさつま揚げに煮玉子と来るんだからボリュームは満点ですよ。その分、もうすこしご飯があってもいいかなという感じです。
 ステンレス容器は、なかなかしっかりした作りで、これから色々使えそうな感じ。そして巾着袋、なかなか可愛いデザインです。というか、これ巾着袋じゃなくてバッグじゃないでしょうか……。こっちも重宝しそう。うん、これで1200円は、悪くないですね。

 

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