SLやまぐち弁当(1200円/山口県/C-3)
「第57回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」も本日で終了。ラスト駅弁は、前からこれで〆ようと決めていた「SLやまぐち弁当」です。
7つに仕切られた弁当箱には、それぞれ、ふくめし、岩国寿司、長州どりタレ焼き、おばいけ(さらしくじら)、仙崎蒲鉾、大平(煮物)、寒貧(大根漬物)、獺祭ゼリー、源氏巻が入れられています。
どうですか、この素晴らしいラインナップ。これは酒のつまみ弁だなという評判を聞いていたので、どこかのタイミングでこれで日本酒飲もうと思ってたんですが、今日は仕事が詰まってるので、飲むわけにはいかない。仕方ない。獺祭ゼリーで、飲んだ気になりましょう(笑)。
ふくめし&岩国寿司に、ちょっとずつの多彩なおかず、そして日本酒のゼリーとあんこ入りの源氏巻のデザートと完璧なフルコース。これは楽しい。
ああ、やっぱり日本酒飲むべきであったか……。
牛肉弁当(950円/秋田県/輸送)
今日は輸送に行ってみるか、と4F輸送駅弁会場に行ってみると、入場までに、かなり長蛇の列(新型コロナ対策で入場制限中)。どうしようかとも思ったんですが、もう明日が最終日なので並んでしまいましたよ。さらにレジでもかなり並びます。最終日近くなると、みんな考えることは同じなんですかね。
さて、本日はなんかシンプルな駅弁が食べたいなという気持ちになりまして、目についたのがこのチラシ未掲載の秋田の「牛肉弁当」。正方形のコンパクトな形状と、素朴で可愛らしいパッケージに惹かれました。パッケージには「秋田の家庭の『すき焼きの味』、『万能つゆ』で煮込んだ牛肉弁当。白いご飯はあきたこまち」と書かれています。
調べてみると、この「万能つゆ」、そのまま醤油代わりに使ったり、薄めて麺つゆ、天つゆ、煮物、鍋物などの味付けに使ったりできるという、まぁ「めんつゆ」ですね。秋田では「味どうらくの里」の万能つゆが有名なようですが、この「牛肉弁当」に使われてるのは「味どうらく」の万能つゆなのかは、わかりませんでした。
甘辛く煮付けられた牛肉は、日本人ならみんな好きに決まってるという味です。そしてささがきゴボウがまたいいアクセントになってるんですよね。コゴミの胡麻和え、とんぶり入りカマボコ、ネギ入り玉子焼きという付け合せも秋田色を感じさせていいですね。
決して派手さはないけれど、日本人の心に訴えかける駅弁です。一気に喰ってしまいましたよ。甘じょっぱい味、最高。
海苔のりべん(1000円/福島県/A-4)
今日で前半戦も終了。ということで、明日からは輸送になってしまう郡山駅の海苔のりべんを食べることにしました。
海苔のりべんの美味さについては、もう何度も書いてきましたので、改めて書くことはございません。食べる度に「ああ、美味いなぁ、これ」と思います。特に主役であるのり弁の部分。もう、おかずとか無くてこれだけでも、千円払うな、と。
rioysd.hateblo.jp
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ところでこの海苔のりべん、なぜかネット事前予約ランキングでは1位になってたそうです。会場では別に並ばないで買えるんですけどね。テレビかなんかで話題になったのかな?
阿波尾トロッコ駅弁(1300円/徳島県/B-4)
沖縄と並んで「駅弁のない県」である徳島県が、「藍よしのがわトロッコ」運行開始
を機に徳島県の駅弁が4年ぶりに復活。ということでかつての人気駅弁「阿波尾鶏とりめし」をリニューアルした駅弁ということです。
鶏肉そぼろ、玉子そぼろが敷き詰められたご飯の上に阿波尾鶏の塩焼きが乗っているという、まぁ、鶏めしとしてはオーソドックスな作りではあるのですが、特長は徳島県名産のすだち果汁と、馬市特産の唐辛子を使った「みまからドレッシング」が添えられているところですね。
すだち汁をかけると、鶏肉がグッと爽やかな味わいになって、これは美味しいですね。みまからというのは激辛唐辛子らしいんですが、このドレッシングはそれほど辛くはないんですが、ちょっと独特の味がありますね。
この二つの調味料、鶏肉だけじゃなくて、そぼろご飯にかけても、なかなか美味しいです。
切り干し大根、ひじき煮、ピリ辛きゅうり漬け、でこまわし(じゃがいもの味噌田楽)と付け合せも充実。
さっぱりとした優しい味の駅弁ですね。こってりとした駅弁に飽きたら、どうぞ。
松浦の味噌ヒレカツ重(980円/愛知県/輸送)
以前は千円をひとつの目安にした「K点超え」なんて言い方をしていたんですが、近年は平均価格もどんどん上がってきていて、1500円くらいが目安になってきちゃってますね。1200円だと「安いな」なんて思ったりして。
それでも、まだいくつかは千円以下の駅弁はあるということで、今日はそれの中で一番満足感がある駅弁を探そうと思いました。
そうなると、やはり輸送か。おなじみの菜の花弁当(700円/千葉県)や、トンかつ弁当(550円/千葉県)、醤油めし(780円/愛媛県)あたりか。いや、広島浜蒸しかきめし(980円/広島県)、信州名物山賊焼弁当(980円/長野県)なんて手もあるな…。
などと4F輸送ブースを見ていて、目についたのが、この名古屋の松浦の味噌ヒレカツ重。味噌ヒレカツでK点超えないというのは嬉しいじゃないですか。実は味噌カツは、あんまり好きじゃないんですけど、それでも惹かれるものがあって購入。
ご飯の上に味噌カツが12切れ。付け合せはわさび菜おひたしのみという潔さ。そしてすりごまと半熟玉子。
味噌ダレはそれほど甘くなくて助かりました。本場名古屋で食べると、めちゃくちゃ甘いんだよね(笑)。そして、半熟玉子にからめて食べるとマイルドになって二度美味しい。
うん、千円以下でこの満足感は、なかなかのものではないでしょうか?